どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

見知らぬ女の子が傘を差し出してくれた

高校3年生の時、夏期講習で予備校に通っていた時のことだ。
ある日、講習が終わってバスを待っていると、雨がひどく降リ出した。
バス停で、バスを待つ間、傘を持たぬ私は、雨に降られるままに、立ち尽くしていた。
そこへ、横からふと、傘が差し出された。
見ると、同学年ぐらいの小柄な女の子が、思いきり手を伸ばして、傘を私の頭の上のほうまで差し出し、濡れないようにしてくれている。
私はその自然さにのまれ、遠慮も戸惑いもせず、お礼を述べて傘に入った。
その女の子はにっこりと笑った。
待つことたった数分程度。
会話を交わすことはなかったが、バスが来るとアイコンタクトをし、「どうも」「いえ、どういたしまして」という短い言葉で別れた。

「アイスブレイク出会いの仕掛け人になる」今村光章著

 

 

アイスブレイク

アイスブレイク

 

 

この一節が、なんか、いいなあ、と思って。
特に、最後の、会話を交わすこともなく、別れ際に、「どうも」「いえ、どういたしまして」という短い言葉で別れたっていうのが良くて。

高校3年生の時の私だったら、その傘を差し出してくれた女の子を、好きになっちゃうかもしれないな、と思った。
いや、もっと話したいなあ、と思いながら、話かけられなくて、また、会えるかなあ、とか考えて、日々を送るだろうか。


見知らぬ人に、さりげなく、親切をし、去っていく。
今度、そんな場面に出くわしたら、やってみよう。



この本の主題とまったく関係ないところで、思考が巡る。



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