北の凡

いろいろあるけれど、それでいい


この鯨(上の写真)、実は潮を吹く。

潮を吹く時間は適当。
噂では、一日に何度か吹いているらしいんだけど、
俺には、潮を吹かない日もあるのではないのかとさえ思える。
何せ、7年間で、三度しか見たことがない。

だから、鯨が潮を吹いているのを見れば、
ラッキーな気分にすらなる。

三度の内の一度は、夜に吹いていた。
「おい、おい、鯨よ。夜に潮を吹く意味があるのかい?」と時計を見れば、
22:00ちょうどとかじゃなく、22:13とか、どうでも良い時間。
さらに、びびった。

その一件以来、どんな法則で、
鯨が潮を吹いているのか、気になり始めた。

交通量調査のように、じっと眺めていようかと思ったけれど、
鯨が潮を吹かなかったら、「俺の一日はなんだったんだろう?」という新たな疑問が沸き起こりそうでやめた。

市役所あたりに確認してみようかと思ったけれど、
そこまで一生懸命になるところでもないなと聞かずじまい。

だから、俺の中では、適当に、吹きたい時に吹いているってことになっている。

この鯨の役目は、地下道の入口。
反対側の入口、いや出口か?は、船。
圧倒的に、鯨に目がいく。
何せ、鯨は潮を吹く。

その地下道、7年間で、歩いている人を一度もみたいことはない。



そのいい加減さが好きだ。