凡の花

いろいろあるけれど、それでいい

忘れられないクリスマスプレゼント

父と母からもらったクリスマスプレゼントのほとんどは、
何をもらったかも忘れたのに、
一つだけ、はっきり思い出すことができるプレゼントがある。

クリスマスの時期、新聞の間に挟まってくる、
おもちゃ屋のチラシが、楽しみで仕方がなかった小学生の頃。

毎年、楽しみにしていたクリスマスの日。
母は、いつものように、「部屋を綺麗にしないとサンタさんは来ないよ」と、
俺の部屋掃除を促す。

普段は、勉強に使わない勉強机を、綺麗にし、
待ちに待ったクリスマスプレゼント。


その、クリスマスプレゼントは、俺が期待していないものだった。


「こんなのいらない」と駄々をこねる俺。
悩んで買った母の気持ちを理解しようともしなかった俺。


今更ながら、申し訳ないことをしたなと、
あの頃を振り返り、切なかった母の気持ちがよぎって、切なくなる。
ごめんな、オカア。

俺も大人になり、プレゼントは、その悩んでくれた過程が嬉しいと思うようになりました。
プレゼントをもらえるだけで、ありがたい。


先日、母にメールをした。
「正月に帰ったらジンギスカンにして」
「うまいジンギスカンをかっておくから わかったよ」

「何か食いたいものがあるか」と聞かれても、
「特にない」と答える俺が、食いたいものを言うのも珍しい。


オカアの作る飯は、絶品だって、家を出てから知りました。