教育実習の一番の目標は、担当したクラスの生徒の名前を覚えて全員と話しをすること。
授業の準備の合間には、話した生徒をチェックし、名前をひたすら覚える。
1週間を終え、半分くらいまで話をした。
教育実習の日程を見ていたら、空いている時間がある。
担当しているクラスの授業は、家庭科。
これは、話をするチャンス。
私は、家庭科の先生のところにいって、授業に参加する許可をもらった。
そこで、生徒と一緒にまぜご飯と白玉だんごを作り、一気に話をしていった。
ここからは、あとで聞いた話。
生徒は、担任の先生に家庭科で作ったまぜご飯と白玉だんごを持っていった。
担任の先生「ありがとう。楽雲庵先生にも持っていってやりなさい。」
生徒1「楽雲庵先生は、一緒に家庭科の授業に出て、食べていました。」
担任の先生「えっ???」
私は、肝心の担任の先生に許可をとるのを忘れていたのです。
ただ、みんなと話すチャンスだとそのことばかり考えていました。
第5話につづく