この本で、金城一紀の現在、出版されている本は全部読んだことになる。
この本も期待通りだった。
もともと『GO』は知っていた。
映画化もされていてメジャーだったから敬遠していたけど読んでみるとおもしろい。
恋愛小説なんだけど、今まで読んできた恋愛小説とひと味違う。
差別、偏見がテーマになっている。
金城一紀の本は日本で生活している韓国人が出てくる。
この『GO』もそうだし、『フライ、ダディ、フライ』もそうだった。
『レヴォリューションNo.3』もそうだ。
何か思い入れがあるのかなあと思った。
それでは最後に気に入ったことばを紹介する。
「俺は朝鮮人でも、日本人でもない、ただの根無し草だ。」
「・・・。俺は俺なんだ。・・・。おまえらは国家とか土地とか肩書きとか因襲とか伝統とか文化とかに縛られたまま、死んでいくんだ。」