どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

なぜ仕事が終わらないのか?

何年振りか、いや何十年振りかに結婚式に出席した帰りの車の中。午後7時20分。それにしても陽が長くなった。

 

落ちぶれるのと落ち込むのは違う。読んでいる本の言葉が頭の中に浮かんだ。するすると伸びてゆく思考の蔦を辿っていく。

 

20代の頃、仕事の業務量の多さで、あっぷあっぷしている私に、「体壊して損をするのは、自分だからね」と声をかけてくれた人がいたことを思い出す。時々、思い出す言葉。今日も、久々に思い出した。

 

どうも5月が終わったのに、5月病のような気怠さというか、頭が重いというか、やる気がでない。そんな日々を過ごしていると、当然のように、仕事がたまってくる。たまってくると、辛くなる。こんな量、ひとりでできねえだろっ、と心の中で悪態をついても、結局、やらないとならない仕事は減らず、自分に戻ってくる。

 

仕事におけるストレスの第1位は、人間関係なんだろうけど、第2位は、業務量の多さかもしれない。

 

ここ何年も、私の課題は、キャパを超えている業務量をいかにこなすかということ。ずっと、どうしたら良いか考え、いくつかは実行に移してきたが、それでも課題をクリアした気がしない。

 

いつしか読んだ本に書いてあった、完成度に差をつけることが大切なのかもしれないな、と思ったところで、自宅についた。

 

逃亡生活のはずなのに、別の何かが伝わってきた。

今まで読んだ桜井鈴茂作品とは、毛色が違った。

 

これはこれで好き。

 

殺人を犯してしまった男が、日本各地を逃亡する話。桜井鈴茂作品でなければ、読まないであろう作品。

どうしてこんなところに

どうしてこんなところに

 

この本の魅力は、逃亡生活の話のはずなのに、生きるとは何か、人生とは何かが伝わってくるところ。

 

そんな言葉をメモ。

掛け違えたボランを外しては正しいボタン穴に入れ直す。そういう行為を幾度となく繰り返しながら人生はえっちらおっちら進んでいく。(「どうしてこんなところに」桜井鈴茂

 

石ころのように転がっていればいいいじゃないか、だらしなく生きていればいいじゃないか(「どうしてこんなところに」桜井鈴茂

 

おれはそれなりにハッピーだったかもしれない。自分では最悪だって思ってた時だって、じつはそれなりにハッピーだったのかもしれない。自分の人生や世の中に悪態をついていられる、そのこと自体ハッピーなことかもしれない。(「どうしてこんなところに」桜井鈴茂

 

惨めったらしく生きろ(「どうしてこんなところに」桜井鈴茂

 

マツコの知らない中華そばの世界

日ハム対ソフトバンクをテレビでつけていたと思ったら、知らない間に、マツコの知らない世界が流れていた。

 

今日は、中華そばの特集だった。

 

そうなのよ。中華そばがうまいのよ、と頷きながら観た。

 

子どもの頃、一番、好きだったのは、正油ラーメン。

 

いや、今も、一番好きなのは正油ラーメンかもしれない。

 

実家のある町に、ドライブインがあって、その頃は、そんなにおいしいと思っていなかったんだけど、何年か前に、無性に食べたくなって、実家に帰った時に、食べに行った。

 

だけど、店主が変わったのか、全く味が変わっていて、それからというものの、あの時代の、あの正油ラーメンを、もう一度食べたいと思いながらも、出会うことができず、数年が経過し、諦めかけていた頃に、とうとう見つけた。

 

札幌駅に入っているラーメン屋。

 

ラーメンを運んでくれるおばちゃんは、どこにでもいそうな小柄なおばちゃんで、エプロンにプリントされている「豪快」という文字を眺めながら、啜るラーメンは、あの時代の、あの正油ラーメンだった。

女たち

Brown Books Cafeに久しぶりに行き、アイスコーヒーを注文した。

 

アイスコーヒーが届くまでの間、店内に置いてある誰でも自由に書き込めるノートを読んだり、私が座っている席の後ろの100円で売られている本棚を眺めた。

 

チャールズ・ブコウスキーの「詩人と女たち」が目に止まった。

 

この本にインスパイアされて書いたのかもしれないな、と先日、読み終わった女たちを思い出した。

女たち

女たち

 

 

この本は、13の短編小説が収まっているんだけど、その一つに、チャールズ・ブコウスキーの元妻と名乗る人が登場する話がある。リンダってタイトルの物語なんだけど、私は、13の物語の中でも一番好き。読み終わった後にも、時々、思い出す物語は珍しい。

 

チャールズ・ブコウスキーの「詩人と女たち」と出会ったのも縁のようにも感じたし、100円だし、購入することにした。

 

そんな私は、今、桜井鈴茂の「どうしてこんなところに」を読んでいる。

どうしてこんなところに

どうしてこんなところに

 

実のところ、「女たち」よりも、こちらの「どうしてこんなところに」の方がおもしろい。まだ、読んでいる途中。

 

札幌から帰って来て、自宅に着くと、先日、注文した桜井鈴茂の「へんてこなこの場所から」が届いていた。

 

そうなんです。

 

桜井鈴茂は、作者買い。 

 

侍ジャパンU-18代表第1次候補選手から夏の甲子園注目校を見てみる

今年9月3日から宮崎市で開催される「第12回BFA U18アジア野球選手権大会」に出場する侍ジャパンU-18代表の第1次候補選手30名が発表された。今後は、夏の甲子園、全国大会に出場していない選手も含めて選考対象とし、18名を決定する予定。

 

www.japan-baseball.jp

 

30名を高校別で整理した。さすがというべきか、大阪桐蔭から6名が選出されている。続いて、2名選出されている横浜、日大三、三重と続く。

 

大阪桐蔭(大阪)6名

横浜(神奈川)2名

日大三西東京)2名

三重(三重)2名

金足農(秋田)1名

大船渡(岩手)1名

藤岡中央(群馬)1名

花咲徳栄(埼玉)1名

浦和学院(埼玉)1名

東海大相模(神奈川)1名

松商学園(長野)1名

星陵(石川)1名

智弁和歌山(和歌山)1名

天理(奈良)1名

菰野(三重)1名

報徳学園(兵庫)1名

彦根東(滋賀)1名

創志学園(岡山)1名

明徳義塾(高知)1名

明豊(大分)1名

延岡学園(宮崎)1名

創成館(長崎)1名

 

 

 

パチンコ必勝ガイド物語

ブックオフ釧路公立大前店に行った。

 

今後、訪れたブックオフの店名をメモしておこうかな、と思った。さすがに日本各地のブックオフを訪れることは難しいけど、何軒のブックオフに行ったかを数えるのは、楽しいかもしれない。

 

今まで行ったことのない店舗に行くと、普段、出会わない本に出会う。私は、両手に袋を下げ、店を出た。

 

買った一冊が、パチプロ編集長、パチンコ必勝ガイド物語。

パチプロ編集長―パチンコ必勝ガイド物語

パチプロ編集長―パチンコ必勝ガイド物語

 

パチンコをすることもなくなったが、 末井さんの本ということで買った。

 

末井さんが、パチンコ必勝ガイド編集長時代の話。

 

パチンコ雑誌を読んだことはあるが買ったことはない。

 

パチンコをしていた友達は、パチンコ台の攻略法の話を熱心にしていたが、私は興味がなかった。パチンコなんて、運だろうと思っていた。

 

私がパチンコをし始めたのは、末井さんが編集長時代のあとの話だけど、当時、パチンコをしていたとしたら、パチンコ必勝ガイドを買っていただろうなと思った。

 

父が好きな食べ物を知らない。

小学生の頃、家族全員でラーメンの自動販売機で、ラーメンを食べて、4人中3人がお腹を壊したのに、父だけがお腹を壊さなかったことだったり、父が、腐った数の子を、腐っていると気付かずに食べていたことだったり、父と食べ物のことを思い出すと、いくつかの思い出を思い出すことができるけど、父の好きだったものって何だろうと考えると、わからない。

 

そんなことを、あつあつを召し上がれという小説を読んだあとに考えていた。

あつあつを召し上がれ (新潮文庫)

あつあつを召し上がれ (新潮文庫)

 

あつあつを召し上がれは、7つの短編が収められていて、その1つに、きりたんぽが好きな、お父さんの物語がある。

 

亡くなったお父さんの四十九日に、お母さんと娘の2人で、お父さんが好きだった、きりたんぽを作るという話。

 

生前のお父さんは、自分では作らないくせに、きりたんぽの作り方についてうるさかった。きりたんぽを作る際のご飯の潰し方だったり、野菜の切り方までに指示が飛ぶ。

 

お母さんは、生きた心地がしなかったと言う。娘は、お父さん、わが家のお殿様だもんと、お父さんを思い出しながら言った。

 

お母さんはこう返す。「そうよね、お父さん、家の中くらいしか威張れる場所がなかったんだから」

 

お父さんは、正義感が強く、人に優しすぎた。出世街道からは大きく外れ、定時に家に帰って来て、家族と食卓を囲むのが、人生最大の喜びとしていた。

 

お母さんは、そんなお父さんを、何も知らないようなとぼけた顔をして、いつも温かい湯気で迎え入れた。

 

この本で一番、好きな箇所。

 

食べ物を絡めた小説は、今まで何冊か読んだけど、どこか、ほんのりと温かい物語が多い。