どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

クリスマスカード

仕事を終え、自宅のポストを見ると、小包が2つ入っていた。1つは、Amazonに注文していた近藤聡乃『ニューヨークで考え中』で、もう1つはオーストラリアの友達からのものだった。

 

この季節になると、オーストラリアの友達からクリスマスカードが届く。ここ近年はチョコレートも送られてくる。オーストラリアでいうところのクリスマスカードは、日本でいうところの年賀状なのかと私は勝手に解釈しているが、本当のところはわからない。

 

ありがとう、とLINEを送った。オーストラリアは夏だと以前に訊いた。夏のクリスマス、夏の年越しは、どんな感じなのだろうか。クリスマスって感じがするのだろうか。年越しって感じがするのだろうか。LINEのやりとりをすると、どうもオーストラリアでは、えびをたくさん食べるらしい。そのLINEを読みながら、私は、えびアレルギーだから、用意したのに、食べないのねって話になっちゃうな、と思った。あと3年後にはオーストラリアに旅行に行きたいと思っているけど、実現できるだろうか。

 

この後、私は、今年のおすすめの本と手紙を、オーストラリアに送る。数少ない手書きの手紙。本はすでに届いているけれど、手紙はこれから。

 

もう一つの小包である近藤聡乃『ニューヨークで考え中』を読んでいる。年末用に買った本であるが、たぶん、年末の前に読み終わる。今日か明日には読み終わる。

 

ニューヨークで考え中

ニューヨークで考え中

 

 

ターキー

ボウリングに行った。そのボウリング場は、レーンの上に、投げている人のスコアが画面に映る。ふと、隣のレーンのスコアが目に入った。

 

3連続ストライクだった。3連続ストライクのことをターキーというんだ、と初めて知った。2連続ストライクがダブルなのに、なんで、3連続ストライクはトリプルではなく、ターキーというのだろう。

 

それからも、チラチラと隣のレーンのスコアを見ると、4連続ストライク、5連続ストライク、とストライクは継続中で、隣で投げている私も緊張し、邪魔をしてはならないと、邪魔をしてはならない、と細心の注意を払った。

 

隣の人は、「ヒロキ」と言った。画面にそう書いてあった。ヒロキは、身長180センチ近くある中肉中背の中年で、黒縁のメガネをかけていた。マイボールを2つ持っているようだったが、3つかもしれなかった。投球に入る動作は、プロ野球選手が打席に立つ一連の動作のように同じだった。ボールを持つ右手の手首を微妙に傾けているのが、ヒロキの特徴だった。

 

6連続ストライク、7連続ストライク。

 

ここまでストライクを続けて投げている人を見るのは初めてだった。

 

8投目で、ストライクは途絶えた。ゲーム終了時のスコアは243で、これまで出会って来た人で、ベストスコアだった。

 

ヒロキのストライクが途絶えた頃だろうか、ボウリングの神が隣の私に舞い降りた。ダブルを取った記憶もない私が、ダブルを取り、次、ストライクだったら、初ターキーだな、と思った。思いながら、投げたらストライクで、初ターキーだった。4連続ストライク、5連続ストライクと記録を更新し、スコアも190だった。ベストスコアだった。たぶん、私のストライクを見たヒロキも、ボウリングの神が隣にうつったと思ったかもしれない。

 

ターキーをネットで調べると、七面鳥のことらしい。3連続した人に七面鳥をプレゼントしていたことから、ターキーと呼ばれるようになったと書いてあった。七面鳥といえば、クリスマス。今日は、クリスマスイブ。なんだかんだで、クリスマスらしい記事になった。 

雪景色が、霧と無音に包まれて

早朝に目が覚めて、携帯電話にメールが来ていたのに気づいた。

 

shabby sic ポエトリーの剛章さんからだった。残りの1枚のCDを決めたので、送っていいですか?ということだった。そのCDは、自宅にあった気がするなと、布団から出て、探したけれど見つからなかった。私がshabby sic ポエトリーで買ったCDを把握しているのかなと思った。

 

再び、布団に入っても眠くなかったので、外に煙草を吸いに行った。雪景色は、霧と無音に包まれていた。幻想的だな、と思いながら、霧の中に、煙草のけむりを吐いた。

 

連休も関係なく、せっせと仕事をして、仕事を終える頃、「29日、空いていたら会えませんか?」と2年前にアルバイトに来ていた学生から連絡が来た。29日は、苫小牧に行こうと思っていたんだけど、どうしようかな、と思って、そもそも苫小牧に行こうと思っていた友達の予定を聞かないとと思って、苫小牧の友達にも連絡した。私は、不定休だから、こんな時にしか会いたい人に会えない。自宅でダラダラと読書をしたい気持ちと、普段、なかなか会えない人と会いたい気持ちが、いったりきたりしている。

 

自宅に帰ってくると、年末に読む予定で注文した3冊が自宅に届いていた。ファシリテーション入門とA子さんの恋人。年末も、仕事のことを考えたくないから、たぶん、ファシリテーション入門は読まない。A子さんの恋人の4巻、5巻を寝室に持って来て、4巻を読んだ。おもしろい。5巻も、年末の前に読み終わってしまうような気がする。

 

 

そういえば、キングダムの最新刊以降が気になって、ヤングジャンプで読んだんだけど、ちょっとうるっと来た。

長州力が好きなんです。

北海道江別市に大きな蔦屋書店がオープンしたので行って来た。

 

煉瓦の街、江別市に合わせてかどうかはわからないが、蔦屋書店の外観も煉瓦で、思っていたより大きかった。

 

蔦屋書店で本を買いたくて行ったのではなく、蔦屋書店に入っている『Flower Space Gravel』という花屋さんに行きたくて。着いたのが20時で、Flower Space Gravelは閉店していた。花瓶が欲しかったんだけど、近くにあった盆栽が目に入って、盆栽が欲しくなった。1万円近くだった。次の休みに本店に行ってみようかな。

 

ぶらぶらと店内の本を眺めた。普段は行かない旅行のコーナーも眺めたんだけど、旅行コーナーに置いてある本がおもしろかった。『月と六ペンス』が置いてあって、旅行とは関係ないと思うけど、何で『月と六ペンス』を、ここに置いているんだろう、と思った。パウロ・コエーリョ星の巡礼』が気になった。

 

星の巡礼 (角川文庫)

星の巡礼 (角川文庫)

 

 

話変わり、今日、プロレスが好きだという女の子と話をした。最近、プロレスの人気がすごいというのはテレビで知っていた。その女の子が、「プロレス好きですか?」と私に訊いた。「昔は観てたけどね。今は、興味ない」と答えた。「誰が好きでしたか?」と訊いてきたので、「ウォーリアーズ」と答えた。ウォーリアーズを知らなかった。「ブッチャーとかの世代ですか」と言うので、「そうそう。ハンセンとかね」と盛り上がった。と、言っても、そこまで熱狂的ではない。キン肉マンが好きだったから、その繋がりで、プロレスを少し観たくらいなもんだ。

 

ごつい男性が好きらしい。「なかなか、ごつい男と出会わないでしょ」と訊くと、「そうなんです」とその女性は言った。

 

「昔から、長州力が好きだ」と言っていた。えつ?何で?と思った。私も子どもの頃、長州力が好きだったのを思い出した。長州力が好きだという年代だとは思えないのに。「長州力のどこが良いの?」と訊いた。「ギャップが良い」と言っていた。「どこにギャップがあるのかがわからない」と私が言うと、愛妻家のところとかと言っていた。プロレスのことを話すと、止まらなくなるんです、と言っていたように、止まらなかった。

 

それにしても、好きなことを好きだ、というのは素敵だな、と思った。好きなことの話は、興味なくても、こちらもなぜか楽しい気持ちになる。楽しい話だった。

反社会

年末にゆっくり読書をしようと思って、読みたかった、いくつかの本を楽天ブックスAmazonで注文した。

 

仕事を終え、家に帰ってきて、スイッチが切れたかのように、だらだらと、読みかけの山崎ナオコーラ『反人生』を読んだ。読み終わった。『反人生』は4編の小説からなる。結婚式で友人スピーチを頼まれて、結婚式をぶち壊したと記述があるが、どんなスピーチをしたのかは読んでもわからない。大学時代の友人にひとりだけ、行方がわからなくなり、昔、住んでいた自宅を探すが、結局、みつからない。そんな感じの本なんだけど、これはこれで何か良いなって思う。何が良いのかはよくわからないが。友人に会いたくないって気持ちの記述があるんだけど、私だったら、どんな時に友人と会いたくなくなるんだろうとか、友人を辞めるという記述があるんだけど、私だったら、どんな時に友人を辞めるのだろう、とか読みながら考えた。そんな感じで終わった。今は、山崎ナオコーラ『ジューシー』ってなんですか?を読み始めた。

 

反人生

反人生

 

 

 

 

 

すすきの観光

昨日は、少しだけ書斎の掃除をして、いらなくなったCDと本をどのように売ろうかと考えて、掃除する手を止めて、山崎ナオコーラ『反社会』を読みながら、居間で寝て、1日が終わった。

 

今日は、仕事で車を運転していると、頭の部分に『すすきの観光』とつけているダンプとすれ違い、何ら、すすきのと関係がなさそうなのに、何で、すすきの観光という名前なんだろうとか、つぶれたボウリング場の跡地に、大きなボウリングのピンのモニュメントだけ残っているのを見ながら、建物を壊すよりも、モニュメントを取る方が大変なのかな、と考えた。

 

来季、台湾で2度の4割を達成した王柏融が、日ハムに入団することをラジオを聴いて知った。今年のドラフトは金足農の吉田も獲得したし、清宮の覚醒も間も無くだろう。今年は、一度も球場に足を運ばなかったけれど、来年は、見たい選手が増えたから、球場に足を運ぼうかな。

 

pha『持たない幸福論』を読み終わった。シングルマザーのシェアハウスの話が書かれていて、良いかもと思った。例えば、ご飯の用意や、子どもの面倒なんかをルールを設定すれば、お互い、助かるだろうなあ。高齢者のシェアハウスは、福祉の専門職を配置すれば、なおのこと良いなとか考えながら読んだ。高齢者のシェアハウスは、以前、テレビで見たような気がする。シェアハウスと聞くと、プライバシーが一番、気になるところだけど、そこをクリアすれば、住み心地はよくなるだろうな。

 

 

そういえば、会社の同僚も学生時代と言っても、もう20年近く前になるのだが、今でいうシェアハウスに住んでいたと言っていた。ひとり暮らしをしているおばあちゃんの2階に4~5人で住んでいたと言っていた。住む条件は、おばあちゃんの用心棒をすること。おばあちゃんの手伝いをすること。飲み会には、おばあちゃんも参加していたと言っていた。おばあちゃんがすごいお酒強いんだって。

 

持たない幸福論』で紹介されていた、グレッグ・イーガン『しあわせの理由』を読みたくなった。脳腫瘍の治療の副作用で幸せを感じることが全くできなくなった少年に、治療をし、4000人の4000パターンの幸せを感じる回路を手に入れることができ、いろんなことに幸せを感じるようにはなったんだけど、自分自身が本当は何が好きだったのかが分からない、自分が一体どういった人間なのかがわからないということで、結局、絶望してしまうんだって。おもしろそう。

 

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

それぞれの人によって何によって幸せを感じるかが偏っているから、それがその人の個性にもなるし生きる意味にも繋がるんだろう。そして有限な人生の中で、多種多様な「生きる意味の根拠」の中から自分が何によって幸せを得られるかをきちんと探すことが生きるということなのだと思う。pha『持たない幸福論』p80

 

持たない幸福論』は、働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない、居場所の作り方の4章からなる。居場所の作り方に興味がなかったけど、読みながら、自分が所属したこれまでの居場所を思い出したり、これって、学校でいじめに遭っている子どもに読んでもらいたいなと思った。

 

嫌いな人間と一緒にいる必要はないし、合わない場所からは逃げていい。世界は広いからもっと自分に合う場所がどこかにあるかもしれない。だからいろんな場所に行っていろんな人に会ってみるのがいい。そのために世界には人類がたくさんいるのだ。pha『持たない幸福論』180

 

 

 

デリケート

2ヶ月ぶりに髪を切りに行った。いつもよりも短くしたら、思いのほか白髪が目立つなあとか思いながら、その足で鍼に向かい、向かっている途中に、予約の時間よりも1時間ほどあるなあと思ったので、ブックオフに寄ってから、鍼に行った。背中にはバッテンにしたテーピングが貼られている。

 

鍼を終え、時間を見ると、まだ昼を過ぎた頃で、このまま自宅に帰ろうかなあ、どうしようかなあ、といったりきたりして、年末年始前に大掃除を終えたいという気持ちが勝って、帰宅した。

 

ストーブの前で、twitterをだらだらと読んでいたら、fuzkueのひとの読書(3)山口信太朗さんの記事に出会い、読んでいたら、山口慎太朗さんのnoteで書いている『デリケート』を読みたくなり、読み終えたら、この時間になっていた。今は、18時18分。もちろん大掃除はできていない。

 

fuzkue.com

note.mu

 

デリケートを読んでいたら、作中に登場するDamien Rice『Delicate』を聴きたくなったので、先日、Amazonで3ヶ月99円で登録したprime musicで探したら、見つかって、聴いてみた。