6時10分に自宅を出て、車のなかで外気温を確認すると22度だった。昨日、ニュースで東京の気温を確認すると、36度で、北海道は、秋に足を突っ込んでいるのに、東京は、まだまだ夏だった。子どもは、公園なのか、小さな噴水みたいなところで、服の上から、ちんこに水をあてていた。
新千歳空港に向かう車のなかで、初めて旅行に行った時のことが頭に浮かび、あれは、何歳だったのか、覚えていないが、家族4人で、車中泊をしながら一泊二日で、夏休みで、私は自由研究で、自宅から知らない町に入るたびに、何時何分とノートにメモを取っていった。時間を記載したところで、何の研究にもなっていないのではないかと今は思うが、ただただ、時間を書きたくなったから、書いていった。両親も、先生も、時間を書いたところで、何の意味あるの?と野暮なことが聞かれなくて良かった。見るもの、見るものが楽しくて、海を観ただけで、テンションは爆上がりで、大きな声で、海は広いな〜、大きいな〜と歌を歌った。
新千歳空港に無事に到着し、喫茶店の開店時間には早かったので、ラウンジに行き、持参したiPadを開き、日記を読み返しながら、瑞穂さんに出会った年や誠一朗さんと出会った年、コータさんに出会った年を確認した。全てが2007年の出来事だった。誠一朗さんと直接、会うのは、その時以来なので、18年ぶり2回目で、ただ、zoomで、瑞穂さんと誠一朗さんと3人で話したのが、2020年で、あれからすでに5年が経過しているのかと思った。時間の流れは、本当に早い。瑞穂さんと会話を交わしたのは、その時が最期で、2023年に、木藤瑞穂追悼展の時に、誠一朗さんも来るのかな、来たら会いたいな、連絡しようかな、と思ったけれど、躊躇い、連絡をせず、しかも飛行機に乗り遅れ、東京に行ったにもかかわらず、木藤瑞穂追悼展を観に行くことができなかったのである。東京には行った。
あれ以来、私は飛行機に乗り遅れるのが怖い。チェックインができているかが怖い。今日も、出発の3時間前に空港に到着したのだが、携帯電話で9時にアラームが鳴るようにセットし、こうして喫茶店で、日記を書いている。日記を書いていたら、妻から、本に集中し過ぎて乗り遅れないように、とLINEが来た。
飛行機の乗り合わせが悪く、今日は、東京で一泊し、明日の朝一に鹿児島の飛行機に乗る。鹿児島を訪れるのは、二回目で、知覧に行ったことは確実に覚えているのだが、あとは、しろくまを食べた。鹿児島といえばさつまいもで、さつまいもといえば、いも焼酎で、アルコールを全く飲めないのにいも焼酎を飲み、飲み残したような気もしないでもない。
あれは8月のことで、顔を真っ赤にし、汗だくになり、九州の夏は、半端ない、と歩いたのは、はっきりと覚えている。