理想の本棚。

　爽やかな朝。氷点下、何度なのだろう。BRUTUSをペラペラとめくった。本棚に置かれた置き物についての特集ページがあり、私も、その昔、旅先で、ベタベタな置き物を買っていた時期があったことを思い出した。北海道だと、熊の木彫りというような。日本全国47都道府県を旅していた時のもので、そのベタベタな自分へのお土産は、ショーケースに飾っていたのだが、何度も繰り返す引越しの間に、捨ててしまった。

　取っとけば良かったかな、と頭をよぎった。変わったもので言えば、高知県、桂浜の海の水をペットボトルに入れて飾ったりしていた。そりゃあ、捨てたくなるか。ベタベタな自分へのお土産は捨ててしまったのだが、それでも残っている置き物のいくつかがあるので、それを飾ろることにしよう。

　書籍は、あいうえお順で置いていたのだが、今回は、カテゴリー別というか、私の生きてきた時間とともに影響を受けてきた書籍順で並べようと思ってる。

BRUTUS(ブルータス) 2026年 1月15日号 No.1045 [理想の本棚。] [雑誌]