ストーブの前で、ぼおっとしながら、昨日、考えていたポストカードのことが頭に浮かび、装画をお願する作家さんが、ポストカードをすでに販売していたじゃないか、と思いついたというか、思い出して、本と一緒に販売しよ、と思って、どうディスプレイするかを考えていた。4月から、装画の打ち合わせをすることになっているので、その時に話をしてみよう。
洗濯をして、歯を磨いた後に、永井宏『サンライト』の続きを読んだ。丹治文彦『愛おしい人生について 永井宏さんの仕事』の文章が良かった。丹治文彦さんが、アノ二マ・スタジオを立ち上げたんだあと思って、自宅の本棚にアノ二マ・スタジオが出版した本があったような気がすると、本棚を探したら、あった。
永井宏『サンライト』を読み終わって、『Number1114号』を開いて、王さんの記事を読みながら、イチローに、「誰のために野球をやっていますか」と質問を受け、「自分のためだよ」と応えたとあり、そういえば、テレビだったか、対談かインタビューでも、同じようなことを聞いたことがあると思い出して、その時は、自分のため?と思ったのだが、『Number1114号』に、王さんが自分のためと応えた真意が書かれていた。よくファンのためと言うじゃない。そうじゃなく、自分のためにやっているんだと。それがファンのためになる。自分のために言い訳しないためでもあるんだ。さすが、王さん、と思った。
妻を職場に送り、私は、コメダに向かっている途中に、今回の本づくりは、自分が楽しくて、自分のためだけど、ただ、自分のためだけというのもなあ、と頭によぎり、そんなことを考えていたら、装画をお願いする作家さんにとって、頼まれて良かった、と思ってもらえるような、行動をしていきたいよな、と思った。
コメダについて、昨日、6月に参加予定のイベントの紹介文をパソコンに打ち込んだ。
「イチローがMLBを引退した2019年、私は、猫と、読書と、野球観戦の日々を送っていた。イチローがMLB野球殿堂入りをした2025年、奇しくも、私は、2019年に綴っていた日記を、念願の書籍化。この一冊が、最初で、最後になるのなら、私たちの大切な家族である椿(猫)に捧げることにした」
今回のタイミングで、活動名も変更することにしている。楽雲庵塾塾長という名前も気に入っていたし、愛着もあったけど、20年目のリブランディングということで。あと、新しいメールアドレスも作らない、と。
自宅に帰ってきて、ソファに寝そべりながら、樽本樹廣『百年の一日』で紹介されていたジャン=フィリップ・トゥーサン『愛しあう』を開いた。
帯には、「これが最後だからと言って、いったい何度セックスしたことだろう?」と書かれていた。良い帯のコメントだな、と思った。イベントに参加する時に記載した紹介文を、背表紙に載せようかなと思ったけど、帯も良いよな、とも思いながら、帯を作るお金なんてないよな、と打ち消した。

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