クライマックスシリーズを観ていたのか、読書をしていたのか、ほぼ覚えていないのは、気づいたら居間でうたた寝てをしていたからで、むくっと、私は起きて、休みてえ、とだけ呟いて、再び、眠りについた、と妻が言っていたのを山口信太朗『誰かの日記』を読みながら思い出した。
『誰かの日記』を読んでいると、迷惑メールを送るバイトに行った。という日記があり、バイトを束ねているスーツの男はずっと笑顔。これまた怖いけど、ある意味その怖さはテンプレートだから怖いんだけど、怖くない、と書かれていて、そういえば、この前、友人と、感情を読み取れないと、何を考えているか読み取れないから信用するのに時間がかかるという話を私はしていて、怒りの感情を見せない人だったりを言っていたのだが、友人と話した後にもその会話を思い出して、いや、そもそも、元から穏やかな人もいるわけで、感情を読み取れないというのはそうかもしれないけど、それが信用できないという話にはならないよな、と一人、考えていた。
妻と札幌の喫茶店で食事をして、妻は研修で、私は、NEVER MIND BOOKSというイベントに向かった。向かう途中、コータさんから、PCのメール見ましたか?と連絡が来て、来ていたのは確認したけど、中身を見ていなかったので、データはまだ見れていません。帰ったら見ます、と送ると、良かったです。確認したら連絡ください!と返ってきたので、了解です!今、落選したイベントに来て視察です、と送った。
NEVER MIND BOOKSは、札幌テレビ塔で開催されていたのだが、札幌テレビ塔に登ったのはいつ以来だろうとか考えながら、どうやって登るのかもわからなくて、スタッフのような人がいたので、どこから上に行くんですか?と確認して、エレベーターで登ると、人がごった返していて、注目度の高さが伺えた。ZINEも去ることながら、ポストカードだったり、ステッカーだったり、Tシャツを売っている人なんかもいて、文学フリマとは毛色が違うな、と思いながら、中には、下を俯いている人もいて、その姿が私と重なって、私も同じようになっていたような気がするな、と思ったり、文学フリマ東京で、葛西由香さんのポストカードを販売することにしているので、どういったディスプレイが良いのかを想像しながら歩いた。私が制作している本との相性みたいなのは、イベントによってあるだろうなあ、と思った。気軽に内容を確認できる時間をどう作るのか、どうさりげなく声をかけるか。会場で、電柱に貼ってある怪文書って見たことありますか?というように声をかけてくれた出展者がいて、いや、見たことないです、と私が答えると、怪文書がどのように貼られるかを調査した最終報告書が、このZINEになります、と言われ、私は微笑みながら、説明の仕方が上手い、と思った。帰りに、質問みたいな感じで声を掛ければ良いのか、とか導入用コンテンツがあると良いよね、と思って、コータさんからどうですか?と連絡が来たので、感想を送って、自宅に帰り、パソコンを開いて、コータさんから送られてきたデータを確認した。
fab「特集齊藤花火」。フルカラーのZINE。前回の文学フリマ札幌に参加した折、あまりにも声をかけられず、これは無料配布物があった方が良いということになり、そのことをコータさんとやりとりしていたら、fabですね、という話になって、コータさんに制作を依頼していたものだった。これは、売った方が良くない?とも思っているが、まずは、無料配布をすることにしよう。ZINEフェス札幌に間に合えば持っていきます。何せ、印刷が完了したら、手作業で、作る必要があるので、どれくらい準備ができるかは不明。