どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

電波が、ひっぱられる?

 両親が、読書をしている姿を見たことがないので、自作の本を両親にプレゼントするか迷いながら実家に到着すると、妹から話を聞いたようで、楽しみにしているようだった。前回の本は、許可が降りなくて本にならなかったからね、と父だったか、母が言ったので、許可?と苦笑いを浮かべながら、前回は、お金がなくて本の形にできなかっただけだよ、と私は答え、妹に頼まれていたTシャツを渡すと、Tシャツを眺めながら、母が白だと汚れが目立つね、というので、試作品のTシャツを車のトランクに取りに行き、プレゼントするよと言うと、母からお金を払うと1万円札を財布から取り出したので、年金生活者からお金はもらえないと断ると、今度は、父が部屋から1万円札を持ってきたので、父からは、もらっても良いかと思ったから、そこまで言うならもらうわ、と伝えると、ピン札が良いか、と父は一人呟き、再び、自室に戻って、手渡されたのは、ピン札ではなく、新札だった。

 実家に到着したのが9時過ぎで、甲子園を観ようと思ってテレビをつけると、NHKが、つかず、母曰く、電波がひっぱわれる、とよくわからないことを言っていて、テレビのチャンネルを再設定しようと思ったのだが、NHKがつく時間帯もあるらしいので、なら良いかと思ったのと、多分私ではなおせないのを直感的に感じたので、あっけなくあきらめた。甲子園なら、ラジオで聴けば良い、とラジオをつけてくれたが、ラジオはラジオで電波が悪くて、よく聴こえなかった。

 実家に滞在すること1時間半。これを持って行きなさい、あれを持って行きなさい、雅矢くんにも持って行きなさい、と車の助手席、後部座席に、野菜だったり、メロンだったり、お菓子を積み込み、私は、幼馴染に会いに車を運転した。

 車を運転しながら、もっと頻繁に来ないとなと思いながら、幼馴染に会い、どれくらいの頻度で帰ってきているのかを訊かれ、年に1回か2回と伝えると、驚いていた。何かきっかけがなんてなくても良いのは十分承知なのだが、何か用事があるほうが会いに行くかと思える。だから、正月とかお盆に帰省するのか。ただ、私の場合、正月はまだしも、お盆となると、仕事が休みにならないことが多く、帰省するタイミングを失う。ちなみに、次に両親と会うのは、来月の、はたこの結婚式だ。

 幼馴染の両親は、元気か?と訊くと、大半をパークゴルフに費やしていると言う。パークゴルフをやったことがあるか?と訊かれたので、何回かやったことはあるが、パークゴルフなんて、すぐできるでしょ、と答えると、それを親父の前で言うと怒るとのことだった。

 幼馴染の両親とも20年は会っていないのか。私の両親と幼馴染の両親が会っていない期間となると、30年数年という期間なのか。夏の時期は、車庫の中とかでBBQをやっていたな。私たち以外に、お互いの兄弟姉妹を集めるとなると、日程調整するだけで大変なことになるな、と思った。あの時の40年後の風景を見てみたくなった。そういえば、20年前に幼馴染の父から、久しぶりに会う企画をしてくれと言われていたことを思い出した。

 幼馴染の両親に想いを馳せると、なぜかいつも幼馴染宅で、夕食に手巻き寿司を食べさせてもらったことを思い出す。私が人生はじめて手巻き寿司を食べた日で、自宅に帰ると、母にこっぴどく怒られたのを思い出す。