どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

手紙

 職場の部下と食事をした次の日に、お礼の手紙をもらったのは初めてのことだった。自宅に帰ってきて、手紙を読み、私は、泣いた。何度も何度も手紙を読んだ。

 半年前、私の所属する部署とは別の部署の募集を見て、採用試験に応募した。しかし、その部署ではすでに採用が決まっており、その旨を人事担当者が伝えると、見学だけでもさせて欲しいと言ったらしい。人事担当者は、希望する部署ではないが、募集している部署があるが、試験を受けるか希望を聞いてくれた。そこが私が担当する部署であった。私は、そのたまたまを大切にする。

 この半年間、前向きに、ひたむきに働いていた姿を見て、会社の代表と食事をする場をセッティングすることにした。初めてのことだった。会社の代表からの話を聞くのを想像したら、喜ぶだろうなと思った。私の想像していた通りだった。想像を超えたのは、会社の代表と私に、食事をした次の日に手紙を書いてくれたこと。

 私は、そんな若者に出会うと、私も真剣に向き合わないと行けないと思う。そこが若者と一緒に働いている私の喜びだったりする。