どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

いる

 体は大きいですが、心はノミみたいに小さいです、と自己紹介するほど、人一倍、ネガティブというか、臆病というか、よく言えば慎重な部下がいる。人に褒められても、びっくりするほど、奢らないし、油断しない。仕事の安定感は、チームのなかでも随一。ただ、自分では気づいていない。臆病さは、慎重さになるので、私は、安心して仕事をまかせることができる。

 その部下が珍しく、仕事でむしゃくしゃすることがあったようで、私と車に乗っているときに取り乱していた。珍しいなあ、と思いながら、私の必要なところって、こういうところなんだよな、と思った。たまたまスケジュールが、一緒だったから良かったけれど、普段は、それぞれが顔を合わせる機会が少ないので、誰かに聞いて欲しくても、聞いてもらえる人がいない状況もあっただろう。だからこそというか、何もなくても、私がいるという状況をつくることが重要なのだろう。

 ここのところ、よく自分を省みる。私がよく犯す過ちの一つに、目的地に一直線に向かって、部下がなおざりになってしまうというのがある。過ちというだけあって、失敗したあとに気づく。業務日誌をつけてもらって、その日、その日の気持ちだったり、考えたことを書いてもらっているけれど、リアルタイムに提出されない課題もあり、やり方を変える必要がある。ペーパーレスのほうがやりやすいのか、一度、意見を訊く必要あり。こう書いていると、重要なシステムの一つということはわかっていたのに、改善をしてこなかったことが間違いだった。