どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

水木しげる

 水木しげる魂の漫画展を観に行った。作品を観ながら、子どもの頃の記憶では、どことなく怖い漫画という印象だったが、大人になって観る水木しげるの漫画は、緻密で、すごいと、感嘆の声が漏れた。平日にもかかわらず、多くの人が観に来ていて、懐かしむ会話が聞こえてきた。ここまで、作品をじっくり観るのも珍しく、出口を出て、ソファに座り、ぐったりとした。暖房が効きすぎていたというのもある。ゲゲゲの鬼太郎は、当初、墓場の鬼太郎というタイトルであったというのは、どことなく聞いていたけれど、ゲゲゲの鬼太郎というタイトルは、意味がわからないが、絶妙だと思った。ねずみ男は、どこか卑怯な印象があるが、この年になったからなのか、今なら、ねずみ男の気持ちが少しはわかるかもしれない。

 夕食は念願の有楽町だった。念願のわりには、これまで二度しか行ったことがなかった。店内に入ると、満席だった。地元の人たちに愛されてるのだろうな、と思った。コロナ禍の経営は大丈夫だったのだろうか、地元の人たちが、持ち帰りで買いに来たのだろうか。このような店は地元の人たちが守るのだろうな、と思いながら、7年前だったか、8年前に、訪れた時の自分を思い出し、その時、一緒に来た人の顔を思い出し、念願のホルモンうどんを食べた。