北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

諸行無常

 健康診断で、肝臓の精密検査を要すると判定され、病院に行った。待合室で待っている間、日下慶太『迷子のコピーライター』を開いた。第3章は、著者が病院で入院したことや、家族との話が記されていた。この本は、自叙伝的だな、と思った。その人がどんな人生を歩んできたかを読むのは嫌いではない。特に、社会人になりたてのころの話は。エコー検査は、健康診断よりも、綿密に、精密に行われているようで、時間を要した。暗闇の中、検査を受けながら、いずれ、病気になって、手術が必要になって、痛い想いをするのは嫌だなあ、と考えていた。診察結果は、治療を要することはなく、要観察となった。

 午後から仕事だった。ここ数年、これまでの社会人生活でも稀にみる良い時を過ごしているという自覚があり、これがいつまでも続かないとは思っていたけれど、最近、その時が来ているのをひしひしと感じている。つまりは、下降している。諸行無常、という言葉が頭に浮かぶ。弱りめの時こそ、立ち居振る舞いが大切だと思っていて、気丈に、という言葉を自分に言い聞かせる。