北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

やるべきことを疎かにしていると運が逃げる

 朝ごはんを買いにコンビニに向かう途中、夏休みっぽいな、と思った。空気というか、景色というか。

 そういえば、Twitterで、読書感想文を書くためのテンプレートが便利、という書き込みを読んだ。①本を選んだ理由、②あらすじ、③うんぬんかんぬんと続く。

 読書感想文が苦手だった。読書をさせるというのが目的なら、読書感想文という方法が適切ではないような気がする。私は、読書感想文を、どう書いて良いかわからなくて、本の一番後ろにある解説を参考にして書いたことがある。当時、なかなかの発見だと思っていたが、今にして思えば、こいつ、解説を写してるなってわかるよな。確実に。

 コンビニで、アイスコーヒーを淹れながら、道外に住んでいる時は、帰省すると、会えるだけ友達と会っていたけれど、こうして、いつでも会えるとなると会わないもんだな、と何人かの顔を思い出した。

 そんなことが頭を過ぎったのも、滝口悠生『長い一日』を朝に読んでいたからで、『長い一日』に、いつの時代の友人なのかはわからないが、大人になっても、その友人たちと会っている場面が綴られていた。

 友人の中に窓目くんという人がいる。窓目くんは、中年になってから、チャックが開きっぱなしのことが増えたということが書かれていて、あっ、俺もだ、と思った。チャックが開いているのは、ズボンのせいではないか、と思っていたが、私のせいだった。

 

 東京オリンピックは、とうとう野球日本代表の初戦だった。ドミニカとの試合だった。解説って誰なんだろうと思った。録画で観たら、宮本慎也だった。なかなか鋭い解説だった。9回の表。ドミニカは1点を追加し、3−1とした。宮本は、本気で走っていれば、もしかしたら4−1になっていたかもしれないといった。やるべきことを疎かにしているとツキが日本に来るというようなことを言っていた。自分の仕事も同じことだと思った。調子悪いなあと思った時に、基本に戻ろうと自分に言い聞かせてきたけれど、あながち間違っていなかったかもしれない。

 宮本の予言通り、日本は9回裏に逆転した。

 9回に1点を追加された時点で、私は負けたと思った。現に、9回裏を待たずして、病院に向かった。出かけなければならないギリギリの時間まで、野球を観ていたとも言えるのだが。で、車のナビで続きを聴いた。気になって、コンビニの駐車場に車を止めて観戦した。山田哲人の笑顔を見て、山田哲人好きだな、と思った。車の中で、拍手してはしゃいでる私を見た見知らぬ人は何事だろうと思っただろう。