どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

 人類が、火と出会ったのは、山火事が初めてで、焼け焦げた動物をたまたま食べたら、美味しかったから、人類は、火で調理をすることを初めたんだよ。で、火を見たら、わくわくするのは、その頃の歓喜の記憶がDNAに刻まれてるというわけ。と、焚き火台の火をいじりながら、私は、職場の後輩に適当な話をした。

 今年、2回目のデイキャンプ。前回のデイキャンプを1回目とすべきかは迷うところだけど、会社の同僚2人とキャンプをした。その1人は、大学時代は山岳部で、大学時代には、塩と米のみで2泊3日のキャンプをしたことがあるという話をキャンプ場に向かう前に話を訊いた。1日目は、魚が釣れなくて、塩ご飯のみで過ごしたと言っていた。

 キャンプ場は、連休もあってのことなのか、たくさんの人がいた。子どもたちもたくさんいて、私たちの目の前の小川で川遊びをしていた。

 ラムチョップを包丁で切る後輩を横目に見て、そもそも手を洗った?と私は訊いた。最近、感染対策に気を使ってるから、手を洗ったかどうか気になるんだよ、とウェットティッシュを投げて渡した。

 焚き火台で、火を起こしたいということもさることながら、焼き鳥を焼きたいというのが、私のキャンプをしたい理由で、ひっくり返しては、塩こしょうをまぶしていく。2人は、おいしいんだけど、しょっぱいと言う。焼き鳥を食べながら、もぎたてのきゅうりとミニトマトに齧りつく。外で食べる野菜がおいしかった。

 自宅に帰って来て、東京オリンピック2020をテレビで流しながら、ネットで軍の払い下げのリュックを眺めながら、欲しいなあと思うが、なかなか値が張るので、もっと安くて良いものがないかを探すことにした。