どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

物語の終方

プロフェッショナル仕事の流儀、庵野秀明スペシャルをみた。

 

2020年、シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版の公開を楽しみにしていたが、新型コロナウィルスの影響で公開延期となり、えっ?今、公開しているの?とつい最近、気づいたばかり。あんなに楽しみにしていたのに。

 

庵野秀明は、命を削りながら作品を作っていると言った。宮崎駿庵野秀明が繋がっていることにびっくりしたが、その宮崎駿は、庵野は血を流しながら映画をつくると言った。そこまでして、あのエヴァンゲリオンは作られていたのか、どうりでおもしろいわけだ、と思った。鈴木敏夫もインタビューを受けていた。かっこいいな、と思った。なぜ、かっこいいのだろう。庵野秀明が苦しんでいる時に声をかけたエピソードがかっこいいと思ったのだけど、今もなおかつ、現役なのがかっこいい気もする。庵野秀明も60歳。若く感じるのは、現役だからで、まだ、何かを作ろうとギラギラしているからなのか。

 

結婚していることもプロフェッショナル仕事の流儀を見て知ったが、安野モヨコさんが素敵で、その存在が、庵野秀明を救ってきたのは、容易に想像がついた。

 

休日の今日、朝6時にひと仕事終え、映画館に向かった。朝の時間帯は、通常料金よりも安くなるらしく、得した気分になって、席についた。

 

前々から思っていたけれど、エヴァンゲリオンは、よくわからない。映画を見ながら、相変わらず、よくわからないなあ、と笑えてきた。だけど、おもしろい。なぜ、よくわからないのに、おもしろいと思ったり、見たいと思うのか。

 

映画を見ながら、もしかしたら解釈できる余地を残しているからなのかもしれないな、と最近、読んだ本の影響なのかもしれないけれど、そんなことを思ったりした。

 

よくよく考えたら、エヴァンゲリオンを観るようになったのは、パチンコで、エヴァンゲリオンを打っていたのがきっかけだった。たぶん、そういう人は、私以外にもいるはず。

 

最後まで見て、少しだけわかったことと、そのままわからないままのことといろいろだけど、最後まで作り切ってくれてありがとうございましたという気持ちになった。物語の終方って、本当、難しいと思う。どこで物語を切るかで、その物語は、ハッピーエンドにもなるし、バッドエンドにもなるよなあ、と映画館をあとにしたが、映画館を出て、びっくりしたのは、シン・エヴァンゲリオンが、3時間弱とこれまでにない長さだった。