NHKの『デザイントークプラス』を観た。距離感がテーマだった。手塚貴晴さん、手塚由比さん夫妻が出演している回だった。なんとなく、自分の仕事とも通ずるテーマのような気がした。
その予感というか、直感は、合っていて、もっとデザイナーの考えていることを知りたくなった。
自宅の本棚に原研哉『デザインのめざめ』があったので読んだ。
正直、一冊、読んだくらいではわからなかった。わからなかったけど、印象に残った言葉があった。
デザインの本質は、仮想的推論ではないかと考えている。簡単に言うと「だったりして」と考えてみることである。経験でも論理でもない。誰も見たことがない発想やかたち。関係性や問題を「こうだったりして」と、仮想しヴィジュアライズしてみせるのがデザインである。原研哉『デザインのめざめ』p126
仮想的推論。何か大切なキーワードを得た気がした。
私は、仕事をしていく上で先手を打つということを心がけている。
上司に何か指摘をうけるような事項は、自分でも気になっていることだったり、ああ、とうとう言われたと心の中で思っていたり、わかってるよ、と思ったりする。
だから、どれだけ言われるよりも先に解決しておくか、先に手をつけているか、先に提案するかが大切。上司は、そうそう、それそれと安心する。それが先手を打つ。
先手を打つ上で、この仮想的推論のような考え方をしていることに気づいた。
もっと、もっと、この仮想的推論をしながら、日々の仕事に取り組んでみようと思う。