どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

底から見上げることで見えてくることもある。

テレビで、コロナが終わった後に、成長する会社、しない会社みたいな話を聞いて、今、何かを得ないと損をするみたいな気持ちになっていたけれど、何年後か、何ヶ月後かに、あっ、ここの部分がコロナを経験して良かった部分かもしれないなと思えるくらいで良いのではないか、と思うようになった。いや、何も得なくても良いか。何かを得られたら良いなくらいでかまえたい。日本では、5月25日に緊急事態宣言が解除された。

 

モチベーションを高めるには?という質問を立て続けに聞いて思ったのは、モチベーションが高い人は、モチベーションを高めようと考えていないのではないか。

 

高いところから俯瞰する見方もあるけれど、底から俯瞰する見方もあるのではないか?空を見上げる感じで。高いところから見える景色もあれば、底からでしか見えない景色があるのではないか。そう考えている時に、以前、フレディみかこさんが言っていた、ミクロからマクロを考えるという発想の仕方も似ているのかもしれないな、と思った。

 

仕事をしていく上で大切なキーワードが対話で、昨年から対話を大切にしてきたつもりだったけれど、改めて、対話とは?と考えると、うまく答えられない自分がいることに気づく。で、インターネットで検索していると、湯浅誠教授インタビューというものを見つけた。興味深い。

 

article.researchmap.jp

 

湯浅さんは、コミュニケーションモードには、「会話」、「議論」、「対話」の3つがあって、会話モードしかないのは、服を一着しか持っていないようなもので、議論や対話という服も必要なときに使えるようにしておこうと言っている。コミュニケーションもデザインとコーディネートなので、と。その力が対人関係構築能力だと言っていて、人として生きている上で必要な力だと言っている。ちなみに、対話とは、お互いの内省を促し合ったり、気づきを与え合ったりするようなものとします、と書いてあった。会話が上っ面でのものだとしたら、対話というのは、相手の言わんとしていることをもっと掘り下げていく行為という意か。ならば、対話は、評価というか、ジャッジするような文言は必要ない。評価というか、ジャッジするような文言が入ったら、議論になるのだろうか。

 

社会問題を見出すための方法も興味深かった。社会問題を見出すために、自分の人生を振り変える作業をする。その延長線上に介護の問題、労働の問題といった社会問題があるんだというふうに考える。そうやって見つけたテーマに対して、自分なりにとりあえずこんなことがやれるんじゃないかという解決策を出してもらうんだって。湯浅さんの本を読んでみたくなった。