北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

ぼけますから、よろしくお願いします。

海部町って、賢い人が多いと思いました」

賢いって、具体的にどのようなことですか。私が知りたがると、彼らは一様に、うーんと唸って言葉を探している。勉強がよくできるという意味でしょうか?試しに私が投げかけてみると、彼らは即座に「ほうではのうて(そうではなくて)」と否定し、・・・岡壇『生き心地の良い町』P127

 

私も子どもの頃、祖母に、賢くなりなさいと言われ、それは勉強ができる意味ではないな、とは思ったけど、賢いという意味がよく理解できなかった。いや、今もわかっていない。わかるようでわからなくて、だからなのか、時々、思い出す言葉で、印象深い言葉。

 

「生活していく上で」の賢さであり、彼らが海部町民を称して使った表現を総合すると、世事に通じ、機を見るに敏であり、合理的に判断し、損得勘定が速く、またその頃合いを知っている人だということになる。岡壇『生き心地の良い町』P189

 

人として賢い。生活していく上で賢い。祖母の言った意味に近づいたような気がした。祖母は、親戚のおじさんやおばさん、私なんかが、コロナウィルスの影響で、会いにいけないということを理解しているのだろうか。こう自由に会いに行けないと妙に心配になる。

 

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある

  • 作者:岡 檀
  • 発売日: 2013/07/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

職場の2人から紹介された映画を見た。ぼけますから、よろしくお願いします。ドキュメント。娘が自分の父と母を撮影したもの。母がアルツハイマー認知症になる。父は、父で耳が遠くなる。映画を見ながら、老いることは、悲しいことだな、と思った。年齢を重ねたら、できないことが増えることは頭では理解しているけれど、実際に、自分がその立場になった時に、どんな気持ちになるのだろう。思うようにできない。なぜできないのかもわからない。ただ、できなくなっていることが増えていることは理解できる。父は耳が遠いので、何を言っているかを聞くのも大変。母は、自分の言っていることを誰も理解してくれないと、悲しむ。どう最後を迎えるか。安心して生きるには何が必要か。また、考えよう。