どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

物語を重要視する

この仕事を志したきっかけを教えてください。

 

アルバイトの面接で、私は定型の質問から始めた。

 

その大学生は、中学生の時にいじめに遭っていたけれど、声をかけてくれた一人の同級生に救われたという話しをした。その経験が、きっかけだった。

 

私は、質問2つ目にして、合格です、と、面接中にも関わらず、開始5分も経たずに、合格を告げた。それほど、心に響いた。これまで訊いてきた志望動機のなかで一番、心を打たれたかもしれない。これは単なるアルバイトの面接だけど、これが、就職の採用面接でも、私は、採用するだろう、いや、近い将来、君を採用したい、まだ、実地を見ていないけれども。そう思った。

 

マイナスの経験が、時に、強みになる。というか、強みはマイナスの経験のなかから生まれるのではないか。

 

面接を終え、その日は、なんか、良い1日だったな、と思いながら、私が小学生の時に出会った女の子のことを思い出した。私が小学6年生の時に、その女の子は1年生だったから、今は、36歳。どんな女性になっていて、今、何をしているのだろう、と想像した。

 

私は、自分が、この仕事を目指すきっかけを思い出していた。かっこいい男になりたいと思っていいたこと。かっこいい男とは、強くて、優しい男で、いじめは、かっこ悪いことであり、いじめをしていた人に、そういうのはやめろ、と言っていたこと。というか、言いたかっただけのことも結構あったかもしれないこと。

 

その人の生きてきた歴史というか、物語が重要なのかもしれないな、と、自宅に帰ってきてナラティブという言葉を調べた。よくわからなかったけれど、たぶん、重要なのは、その人の物語を感じること。最近、大切なことなのではないか、と思っている。