年末感がないのは、12月30日だというのに雨が降っているからだろうか。
読みかけの一木けい『1ミリの後悔もない、はずがない』を開いた。
本の中に、時計の長針と短針のようなカップルが登場し、高校時代に、そんなカップルがいたな、と思い出した。商業科に。私は普通科だったので、二言三言、そのカップルと話を交わした記憶はあるが、顔は思い出せるが、名前も思い出せないし、もう会うこともない。本を読んで、高校以来思い出したといっても良い。
そういえば、今も高校には普通科というものはあるのだろうか。普通科って、何か変。何が普通?と思ってしまうが、高校の時は、そんな疑問すらわかず、ただ、ただ、普通科に通った。
一木けい『1ミリの後悔もない、はずがない』を読み終わったあとは、読みかけの『漫画君たちはどう生きるか』を読み、読み終わった。
糸が切れた凧のように、だらけ切る。年末年始はだらけることに決めた。31日、1日は、誰にも会わず、ただただ、だらける。朝5時になっていて布団に入った。
9時に起きて、郵便局からの不在連絡票を手にして、郵便局に行き、再び、自宅に戻ってきて、新刊のONE PIECEを読む。読みながら昼寝。
テレビを見るとはなしにつけ、だらだらとし、そういえば、この時期、ブックオフに本を売ると買い物券がもらえるんだっけと思って持っていったら、1月1日から4日までのウルトラセールのチラシが貼られていて、もう終わったのかな、と思ったけど、売った。
大掃除をしている人が多いのか、売る人がいつもよりも多くて、40分待ちだったかで、待っているのがめんどくさくて、どうせウルトラセールに来るし、と思って、また、明日、来ますと告げて、ブックオフを後にした。
スーパーで、珍味やポテトチップス、みかんなんかを買って、自宅について、珍味を食べながら、千葉雅也『デッドライン』と滝口悠生『やがて忘れる過程の途中』を読み、風呂のお湯が溜まったところだから、これから、ゆっくりとお風呂に浸かるところ。
湯船に浸かりながら、こういった何もしない時間というか、思考が勝手に再生される時間というのが、一日の中にあるのって大事かもしれないな、と思った。今年でいけば、会社までの通勤で要する30分間もそう。
紅白歌合戦をつけ、年末感を出し、今年を振り返ろうと、ブログを1月から読みはじめて、4月くらいで、これ、今年中に読み終わらないな、と読むのをやめた。
石川さゆり『津軽海峡冬景色』の曲で、猫が起きて、テレビを見て、また寝た。
良い年だった。珍しいくらいに。
今年も読んでいただきありがとうございました。