9時30分、札幌円山球場。
駐車場に車を停めると、球場からブラスバンドの音楽と歓声が聴こえてきて、いてもたってもいられなくなり、足早に球場に向かった。やはり球場に行くに限る。心動かされる。心動かされるのは、応援によるのかもしれない。
北星大学附属高校の応援がすごかった。あれは全校応援だったのだろうか。
札幌山の手の1点リードで迎えた7回表。札幌山の手は、追加点のチャンスを迎えたが、得点を奪えず、チェンジ。その時の北星大附のスタンドの盛り上がりようがすごかった。北星大附に、一気に流れが傾いた。応援が、流れを作ることもあるんだなと思った。攻撃する前に、逆転をしそうな雰囲気が出ていた。7回裏。北星大附は、その流れにのり同点のチャンスを作る。が、無得点。この流れで得点ができなかったのは痛い。万事休すか、と思ったが、9回裏に追いつき、10回裏に逆転した。
北星大附と札幌山の手の力は拮抗していた。打撃だけでいけば、札幌山の手の方が上のようにも見えた。この試合、観客席が、流れを呼び寄せ、勝利に貢献しているように見えてならなかった。高校野球に惹きつけられる要因のひとつは、スタンドの応援だ。
南北海道大会3試合、合計5時間半、球場で観戦した。ライブで音楽を聴くように、ブラスバンドの応援を楽しみながら観戦した。
そんなに暑くないと思っていたけれど、5時間半も太陽にあたっていると、肌は、酒を飲んだように赤くなった。