なんとはなしにつけたテレビで、世界各国のケンタッキーの違いを比べたり、年末年始の過ごし方の違いを比べていた。テレビを見ながら、外国に行きたいなあ、と思った。どこに国に行きたいとかはない。
鞄の中から一冊の本を取り出す。今日、仕事に行ったら、私の机の上に一冊の本が置いてあった。
奥野克巳『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民』。
数日前、昼休みに職場の人から声をかけられた。「本読むの好きですか?読んで欲しい本があるので、今度、持ってきます」と言って、今日に至る。職場で本の話をしているところを聞いていたのかなあ、と思いながら、そこまで言うのなら借りてみようかな。借りるというか、おもしろかったら買って、借りた本はすぐ返そうと思ったが、そこは、感想をメモ書きにして、返したほうが喜ぶのだろうかとか考えてる。人から本を借りるのなんて、何年ぶりだろう。人と本の話はするが、人から本は借りない。汚したら困るし。私は、人に本を貸さない。汚されたら嫌だし、返ってこない可能性もあるから。
本には、メモ書きが入っていた。
言っていた本です。ほかに渡辺一史さんの「こんな夜更にバナナかよ」と「なぜ人と人は支え合うのか」もおすすめです。未読ならぜひお読みください。と書かれていた。
なぜ人と人は支え合うのかを読みたいと思っていたっけ、と思い出した。