先日、読んだ伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているか』の一節を思い出した。
「分かり合えないこと」はもちろん大切なのですが、でも、それは最後でいい。まずは想像力を働かせてみたいのです。伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているか』p85
上間陽子『海をあげる』を読みながら、知っていたはずの沖縄のことが、全然、わかっていなかったと思う。この本からは、沖縄に住んでいる人の感情が伝わってくる。
同じ日本に住んでいるのに、こんな想いをしている人がいる。
北朝鮮拉致問題もそうだし、北方領土問題もそう。北方領土問題を知っている人は、日本にどれくらいいるのだろう。
よいバンドは、居ずまいがきれいだよ。真剣さが違うというか。舞台に出てくる前に、そのバンドがどういう音をならすかは、実はほとんどわかってしまう。上間陽子『海をあげる』p21
妙に、この言葉が、心に残った。