北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

誰かが誰かのために動いている世の中で

雪がゆっくりと降ってきた。やっぱりタイヤ交換は早かったのかもしれないと思ったが、タイヤ交換をしてしまったものは仕方がない、雪が積もらないことを祈るしかない、と思いながら、モーニングの喫茶店に入って、ブレンドコーヒーと無料のトーストを注文した。注文を取りに来たのは、60代すぎの女性で、私の母よりも年上のように見えた。こんな早い時間から働いているのは大変だな、とか思いながら、パソコンを開いてブログを書き、阿久津隆『読書の日記』を読んだ。

 

読みながら、どの仕事も、誰かのためにしていると考えると、誰かが誰かのために動いている世の中って素晴らしい世の中なのではないだろうか、ただ、素晴らしい世の中だと誰もが感じていないのは、なぜなのだろうか?と頭の中に浮かんだ。

 

そういえば、大学の推薦試験で、なぜ、この学部を志望するのですか、というようなことを訊かれ、誰かのためになる仕事につきたいからです、云々かんぬんという返答をし、試験官に、どの仕事も誰かの仕事になっていませんか?と返され、言葉に詰まったことを思い出した。試験は落ちた。

 

阿久津隆『読書の日記』を読んでいると、立て続けに、読みたい本や観たい映画、演劇などと出会った。

 

アイスと雨音

youtu.be

今は、喫茶店にいるから、この予告編を見ることができない。あとで、自宅に着いたら観てみよう。

 

花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』 

以前に、私のアンテナにひっかかった本で、読んでみたいと思った本なんだけど、そんなに優先順位は高い本ではなかったんだけど、下の言葉を読みながら、読みたい本の優先順位が入れ替わった。

 

人ごとじゃないというか、どうにかしようとする人の物語というか、仕事をする、価値を生み出す、そういうことを、試行錯誤しながら実現していこうとする人の物語というか、生きる場所を見つけようとする人の物語とうか、よりよくあろうとする人の物語というか、それはだから日々、くよくよしたり迷ったりうんざりしたり未来がまるで見えない気分になったりしながら少しずつ、たぶんたしかに、しかしそれにしても少しずつ、前に進んでいる、進もうとしている僕の、それはだからこれは僕の物語である、みたいな、なにかそんな気分になっていた。阿久津隆『読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹 』p458

 

物の所有を学ぶ庭

buoy.or.jp

 

時間は9時になり、ブレンドコーヒーは飲み終わり、『読書の日記』は476頁。