どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

自己紹介

ストーブと猫の間に割って入り、立ちながら、ジョン・マグレガー『奇跡も語る者がいなければ』を読む。

カーテン越しに、カラカラと、除雪している音が聞こえる。カラスの鳴き声も聞こえる。うちの猫はカラスが好きだけど、微動だにしない。アパートの中では衣類乾燥機が、衣類乾燥機だけが、夜通し、働いている音がする。

ジョン・マグレガー『奇跡も語る者がいなければ』の中に、人見知りの人が登場し、先日の飲み会を思い出した。

私は、初対面の人が苦手で、まあ昔よりはよくなったが、そんな初対面の人と会う場で、久しぶりに自己紹介をした。

私は、仕事と仕事をとおして目指していることなんかの話をししたんだけど、どうも、話していて、おもしろくなくて、うまく自己紹介できなかったなあ、と帰ってきた。

まずは発信すること。そして、うまく話せなかったら、どう話せば良くなるかを考えること。その繰り返ししかないなと思う。

とか、考えていたら、バタンと衣類乾燥機の方から音がして、見に行くと、突っ張り棒が落ちていた。黄土色のダウンジャケットをかけていたのが重かったのだろう。

黄土色のダウンジャケットを持って、書斎に置きに行き、居間に戻るところで、玄関の上にある窓から、空が白く、薄紫色になっているのに気づいた。

 

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)