北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

面接試験

昨年の夏頃に採用した20代前半の部下がいる。

 

先日、今後の働き方について話をした。その話を訊きながら、あの時、採用して良かった、と改めて思った。

 

初めて出会った時の第一印象は、暗い。

 

のちに、その暗さが採用する決め手となる。

 

諸々の事情で大学を中退し、これからどうすれば良いのか、何をしたら良いのかわからない。大学の先生に言われたので、とりあえず来ましたという感じだった。

 

キャリアも資格もない。希望する仕事に就くには、現状、難しい。

 

不採用。当然、そういった意見も出た。

 

私は、採用したいと思った。

 

正職員だったら採用するのは難しいけど、雇用形態は契約社員だし、1年か2年、雇用して、この人が今後のことを決められるような機会になれば良いな、と思った。

 

4月から配属された部下に、私の考えを伝え、意見を訊いた。主に、その部下が一緒に仕事をすることになるから。

 

「私も〇〇さんと一緒に仕事をしたいです。ここで私たちが採用しないと、あの人の今後の人生が心配です」部下に迷いはなかった。ちなみに部下に意見を訊くまで私はブレていた。 

 

あれから半年が経つ。

 

第一印象が暗かった女性は、基本、おとなしいが、表情が変わり、どんな仕事をしていきたいか、今後、どうしたいかを自分で決めた。

 

私は、その出会いから、今後の採用枠の一部を、路頭に迷っている人にしようと決めた。

 

就職試験は、縁だと思う。

 

面接の数十分という短い時間では、その人のことはわからない。

 

だけど、その数十分のやりとりで、この人と一緒に仕事をしたいな、とは思う。

 

一緒に仕事をしたいな、と思うのは、優秀だからというわけではない。

 

人と関わるのが苦手だったり、路頭に迷っていたり、暗かったりが、この人と一緒に働きたいという決め手になることもある。

 

あくまでも、私たちの場合ではあるが。