クリスマスの日に小包が届いた。オーストラリアに住む友人からの小包で、中身はチョコレートとクリスマスカード。毎年、送ってくれる。
私は、一冊もしくは二冊、その年に読んでおもしろかった本を添えて、手紙を書く。今年は、どんな本を読んだだろうか、と振り返る。
今日は、そんな特におすすめしたい本8冊をご紹介。
岡武士『世紀末ディスコ』リトルモア
岡武士さんの本を最初に読んだのは、『ナインソウルズ』で、他に出版されている本がないかなあ、と探して読んだ本が、この『世紀末ディスコ』。好きな女性の前で、ひたすら、うんこを我慢するという話。 びっくりだよね。ただうんこを我慢する話って。文体が特徴的で、私は好き。
早見和真『イノセント・デイズ』新潮社
死刑判決を言い渡されたある女性の物語。調子が悪い時に読むと、さらに調子が悪くなるが、衝撃的な1冊。メディアから通して知るニュースは、実は、フィクションかもしれない。
村瀬秀信『止めたバットでツーベース』双葉社
今や、野球ライターの中で一番、好きなのが村瀬秀信さん。今年、村瀬さんの本は、『止めたバットでツーベース』を皮切りに、計3冊読んだ。どれもおもしろかった。
ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』文春文庫
まだ自分にもできることがあるのではないだろうか?と思わせてくれた1冊。この本は、中高生におすすめしたい本ベスト1でもある。
岸政彦『断片的なものの社会学』朝日出版社
岸政彦さんは、実際に自分の足を使って、人に会い、話を聞く。社会学に興味を持ったのも岸さんの本を読んだから。
永沢光雄『恋って苦しいんだよね』リトルモア
今年、好きになった作家の一人が永沢光雄さん。『二丁目のフィールド・オブ・ドリームス』も良かった。
爪切男『死にたい夜にかぎって』扶桑社
伊野尾書店の一万円選書で選んでもらった本で、爪切男さんも今年、好きな作家の一人。どストライク。
田中俊之、山田ルイ53世『中年男ルネッサンス』イースト新書
こちらも伊野尾書店の一万円選書で送られた本。この本を読んで40代を意識するようになった。この本をきっかけで、山田ルイ53世の本を数冊読んだ。
とうとうというか、やっとというか、今年の最後の仕事を終えた。今日から、大晦日のように過ごそうと、まずはいつも入らない湯船に浸かった。寝るのを惜しんでだらだらしよう。