仕事を終え、自宅に着いた頃には、ラグビーW杯も、日本シリーズも終わっていた。
いつもそうだ。早く帰ろうと思っている時に限って、新たな仕事が入る。
日本は、南アフリカに負けちゃったけど、ラグビーの魅力は十分伝わったので、準決勝、決勝もできれば見たいと思っている。いつやるかわからないけど。土日なのか。
野球といえば、伊野尾書店がきっかけで村瀬秀信さんを知り、村瀬秀信『止めたバットでツーベース』がすごいおもしろくて、新刊の『ドラフト最下位』を買った。『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』も、『プロ野球最期の言葉』も買った。
今、読んでいる藤沢周平『海鳴り』は、下巻になり、おもしろさが加速している。
誰にでもそれなりに悩みがあり、何歳になっても内容が変わるだけで、悩みは尽きることがない。
わずかのひまも惜しんで懸命に働いたころは、若いうちに怠けずに働いておけば、やがて安楽な老年を迎えることが出来るだろうと、そのことを疑いもしなかったのだ。だが、人生はいま少し塩辛く出来ていたようである。藤沢周平『海鳴り』p138
『海鳴り』を読みながら、20代の頃に聞いた言葉を思い出した。その人はあの頃、30代だったのだろうか。
仕事で体を壊しても損するのは自分。
人生はジェットコースターのようだ。
悩みが変わるだけで、ずっとある。
20代の頃、出会った30代以上の人たちは、すごい落ち着いていて、悩みなんてないのかと思っていたけど、40代になってみると、やっぱりそれなりに悩みがあって、こりゃあ、死ぬまであるな、とやっと気づいた。
ただ、私にとってだけど、人生で一番辛かったのは、だいたい20代に訪れているけど。
ということで、お風呂にでも入って、『海鳴り』の続きを読もう。
明日も仕事だ。