北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

SUNLIGHT GALLERYとGALLERY N7

辻山良雄『ことばの生まれる景色』に永井宏さんの本が紹介されていて、永井宏さんのことを調べていたら、SUNLIGHT GALLERYというギャラリーをしていたことを知った。

 

SUNLIGHT GALLERYは、私が新潟に住んでいる時に出会った『GALLERY N7』を思い出させた。SUNLIGHT GALLERYとGALLERY N7は、時代も、場所も違えど、もしかしたら似ているのではないか、と思った。

 

それで手に取った本が、永井宏『A BOOK OF SUNLIGHIT GALLERY』だった。

 

A BOOK OF SUNLIGHT GALLERY

A BOOK OF SUNLIGHT GALLERY

 

 

帯にはこう書かれている。

 

誰にでも表現はできる。ぼくたちの暮らしそのものが、ひとつの表現になるんだ。湘南・葉山にあった小さな場所、サンライト・ギャラリーで永井宏さんがはじめた、ささやかな実験の記録。

 

永井宏さんは、個展を開きたいと希望があった人を、それまでのキャリアや作品を見ることなく、その人の持っている雰囲気というか、考えていることや、服のセンスとか興味の対象とかを知ることで、個展を開いてもらうかどうかを決めた、と著書には書いてあった。

 

GALLEY N7のオーナーである阿部康太さんに、個展を開きたいと希望があったら、どのように判断していたかを聞いたことはないが、希望者にお断りをしたと言っていたことがあるので、やはり基準はあると思うが、永井宏さんと同じく、キャリアは関係なかったように思う。キャリアというか、それまで、芸術を学んでいない者にも、個展をする機会を与えてくれた。

 

私がそうだった。当時、私は写真詩のポストカードを作っていて、個展を2回開催させてもらった。今は、ポストカードは作っていないが、ポストカードから小説に表現手段を代え、今も、表現することを続けている。

 

私のように、永井宏さんとSUNLIGHT GALLERYに出会ったことにより、表現をずっと続けている人はいるのではないだろうか。

 

帯には、こうも書いてあった。

 

僕は昔、神奈川県三浦半島にある葉山という小さな町でSUNLIGHT GALLERYという場所を開いていました。ギャラリーではなく場所と書いたのは、そこは作品を展示するだけの空間ではなく、結果的に、いろいろな人がそこで出会い、挨拶だけでなく、それぞれに言葉を交わしていくところになってもいったからです。・・・

 

GALLEY N7も同じだった。作品を発表する場であり、表現する者と表現する者が刺激し合う場であり、表現する者と観る者が出会う場であった。あの時、出会った人とはほとんど今はやりとりがないけれど、SNSで、音楽をやっていたり、絵を描いているのを知ったりすると、おっ、やってるな、と嬉しくなったりする。

 

もうかれこれ新潟に何年いっていないのだろう。良い加減、行きたい気持ちが溢れているから、たぶん、近々、行くと思う。

 

 

関連記事はたくさんあるけど、これかなあ。

 

rakuunanzyuku.hatenablog.com