どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

若草プロジェクトをご存知ですか?

若草プロジェクトという活動を知ってから、村木厚子さんって、どのような人なのだろうと思っていて、先日、Amazonで本を眺めていたら、村木厚子『日本型組織の病を考える』という本があったので、読んでみた。

 

若草プロジェクトについて、HPを読むと、こう書いてある。

 

SOSを心に抱えた少女や若い女性たちと、彼女を支援する人たちとをつなげ、支援を確実に届けるために「つなぐ・まなぶ・ひろげる」の3つの事業を行なっています。『若草プロジェクトホームページ』

 

 

若草プロジェクトを詳しく知りたい方は、HPをご覧ください。

wakakusa.jp.net

 

本書は、郵便不正事件で冤罪になったことや、拘置所で目にしたこと、公務員の仕事や、仕事をしていく上で大切にしてきたことなどが述べられているんだけど、私が、一番、興味を惹かれたのは、上述した、若草プロジェクトなど、官僚を退官した後の活動である。

 

村木さんは、郵便不正事件の損害賠償金を、累犯障害者支援で実績のある長崎県社会福祉法人南高愛隣会に寄付をしている。あっ、ここでも社会福祉法人南高愛隣会が出てきたと思った。その寄付金は、法人のアイディアで「共生社会を創る愛の基金」が設立され運用されているとのことだった。

 

www.airinkai.or.jp

 

以前に買った山本譲司累犯障害者』も、ところどころ読んだ。

  

村木厚子『日本型組織の病を考える』にも書いてあったんだけど、前科19犯の人が20回目の逮捕で、初めて知的障害があるとわかり、福祉施設が受け入れることになったらしい。その福祉施設の職員に、「前科19犯の受け入れは、とても勇気がいったでしょう」と尋ねると、「凶悪犯なら19回も刑務所に入れないでしょう」という答えが返ってきたという。

 

法を犯した障害者って、怖いイメージがあったけど、やっぱり知らないことには、偏見や差別を生んでいくな、と思った。もっと、実情を知りたい。

 

あと、興味深かったというか、これだ、と思ったのは、貧困層を対象に少額融資をするバングラデシュの銀行「グラミンバンク」の話。

 

グラミン銀行とは、ムハマド・ユヌス博士により、1983年にバンギラデシュに設立された銀行。5人1組のグループ融資を行い、毎週センターミーティングを開いて連帯責任のスキームの下借りしたお金を返済します。貧困層の自立を支援した功績により、ユヌス博士とグラミン銀行は2006年にノーベル平和賞を受賞しました。借り手の97%は女性で、貧困・生活困窮者に無担保で融資を行い、ほとんど貸し倒れのない実績を上げています。『グラミン日本ホームページ』

 

grameen.jp