どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

人生は、楽しまなければ意味がないのだろうか?

私の好きな本屋さんが、オススメしていたので買った本。木ノ戸昌幸『まともがゆれる』。

 

障がいが重度であれば、家族の介護負担も大きいことから優先して福祉サービスを利用すべきだと考えていたけど、最近、障がいの重度、軽度でわけられないな、と思った。障がいを生きづらさという言葉に置き換えれば、軽度の人の生きづらさというのは、重度の人と違う生きづらさがある。例えば、障がいがない人の中で働いている軽度の障がい者はどうだろうか?コミュニケーションがスムーズに取れているのだろうか?人とのつきあいが苦手で、ひきこもっている人はいないだろうか?軽度の障がい者は、軽度の障がい者で、生きづらさを抱えていることになる。

 

というようなことを最近、考えていて、木ノ戸昌幸『まともがゆれる』の中でも、そんなことが語られている。あっ、同じことを考えている人がいたと思った。

 

人生は、楽しまなければ意味がないのだろうか?木ノ戸昌幸『まともがゆれる』p88

 

私の友達が、人は幸せになりたいと思いすぎなんじゃないか?そもそも生活って、平坦なものじゃないか、というようなことを言っていた。ずっと、心の中に留まり続けている言葉で、ふとした時に思い出す。今回もこの言葉を読んで思い出した。

 

偏見や差別をないことにするのではなく、むしろ積極的に他者との違いを感じ、認めること。木ノ戸昌幸『まともがゆれる』p121

 

ここのところ、差別について考えているんだけど、この言葉は、何かヒントになるかもしれないと、アンテナにひっかかった。

 

ところどころに挿入されている詩も肩の力が抜けているというか、くすっと笑えるのでオススメ。