北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

すれ違い

夜。何年かぶりに猫が布団に入ってきた。寝ていると起きているの境界線上にいた私は、意識するようで無意識に、猫が布団の中に、少しでも長い時間いることができるように体勢を整えた。仰臥位でいることが猫にとっては一番良いと思っている。と、思ったら、私は眠りに落ちていて、起きたら、すでに猫がいなくなっていた。何分、何時間いたかわからない。私の感覚では数分。私が寝返りをしてしまったのか、布団の中が暑くて出て行ってしまったのかもわからない。

 

引っ越しをして猫は以前より元気になったような気がする。前の家では元気がなかったというわけではないのだけど、若返ったと表現したほうが良いのか、そんな気がしている。朝は4時から6時の間に起きて、まだ片付いていないダンボールに爪をたて、カリカリと音をたてて、ご飯を欲しいと私に知らせてくる。私は、猫の名前を呼び、わかっているよ、と知らせるが、布団から出なければ、猫にとって、何の意味もない。しばらくの間、カリカリと音をたて、諦める。私も4時から5時によくトイレで起きることがあるのだが、猫にご飯をあげることはしない。あげる時もある。ただ、私は、再び、今すぐに布団に戻りたくて、猫の居場所を確認し、声をかけたり、かけなかったりして、布団に戻る。

 

仕事を終え、自宅に帰ってきた最初の数十分は、猫がかまって欲しいタイミング。私もかまいたいので、激し目に撫でる。近すぎると、猫が嫌みたい。

 

場合によっては、膝の上に乗ってくることもある。それはそれで私は嬉しいのだが、膝の上にじっと座っていると、何もできなくなってしまうので、私から下ろすこともある。

 

このように、猫の気持ちと、私の気持ちはすれ違う。

 

すれ違うといえば、今日、仕事中に、ちょっと考えさせられることがあった。

 

どんなことを今年度、目指すかという話をしている際に、若い職員の一人が、もっと褒め合うべきだと言っていて、そう言えば、昔、褒めて、褒めてという雰囲気を醸し出している部下がいて、うざったいと思ったことがあるな、と思い出した。ただ、その発言をした若い職員は、そんな雰囲気を醸し出したこともなかったので、意外だなと思いながら、その理由を訊いた。

 

訊いていくうちに、褒めて欲しいというか、部下がまかされた業務をやっているのが当たり前というのではなく、自分のまかされている仕事の内容も量もある程度、理解し、時には労いの言葉をかけて欲しいということなのだろうな、ということになって、昔、うざったいと思っていたけれど、やっぱり、上司たるもの、部下の仕事ぶりをみて、時には、声かけをしたりして、認める必要があるよな、と。私は過ちを繰り返すところだったというか、繰り返していたのではないか。部下とのすれ違いをなくす方法をもっと考えていかなければならないとか、人と人は分かち合うことが難しいなと思った。

 

ケアってなんだろう (シリーズ ケアをひらく)

ケアってなんだろう (シリーズ ケアをひらく)

 

小澤勲「ケアってなんだろう」を読み始めた。はじめにの数十ページだけで、この本はおもしろいかもしれないと、思った。シリーズケアをひらくは良書が多い。