どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

差別というのは、多数派が当たり前だと思うことから、無意識に始まってしまうものなのだ。

やっと自宅のネット工事が完了した。自宅でネットができないのは思いのほか不便な日々だった。ネットが自宅で使えるようになって、早速、本棚を注文した。引っ越しをしてきて以来、書斎は乱雑なままで、乱雑な理由は本棚が足りないため。これまでの家では押入れに自作の本棚を作ったりしていたけれど、今、住む家は押入れに本棚を作れるような感じではない。

 

思うようにブログを更新できない間、読んだ本で、おすすめしたいのは、野澤和弘「なんとなくは生きられない。

なんとなくは、生きられない。

なんとなくは、生きられない。

  • 作者: 「障害者のリアルに迫る」東大ゼミ,野澤和弘
  • 出版社/メーカー: ぶどう社
  • 発売日: 2019/02/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 「障害者のリアル×東大生のリアル」の続編で、「障害者のリアル×東大生のリアル」がすごい良かったため購入した。

障害者のリアル×東大生のリアル

障害者のリアル×東大生のリアル

 

 

このシリーズのおもしろいところは、東大生たちが、障害がある人と出会い、考えを深めたりするところにあり、その過程は、福祉職も見習った方が良いのではないかというくらい深く掘り下げていくところがおもしろい。

 

第2作の「なんとなくは生きられない」は、第1作の「障害者のリアル×東大生のリアル」ほどのインパクトはなかったけれど、印象深いいくつかの言葉と出会った。

 

まず一つ目は、著者でもあり、ゼミの顧問でもある野澤和弘さんが差別について語った言葉。

 

差別というのは、多数派が当たり前だと思うことから、無意識に始まってしまうものなのだ。野澤和弘「なんとなくは生きられない」p41

 

最近、サピエンス全史で、奴隷やカースト制なんかのところを読みながら、同じ人類なのに、なぜ、差別というものは発生したのだろうか、と疑問に思いながら、いや、今も学校で、こいつとは一緒に遊びたくないなという奴がいるとして、それが差別に発展する心のありようなのだろうかとか考えながら、差別のことをもっと知りたいと思っているところで、上記の野澤さんの言葉に出会った。差別の歴史について調べるところから始めようかな。なんか、良い本がないかな。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 

2つ目の印象深い言葉は、同じく野澤さんの言葉で、

生きるということは、何かを失っていくということである。失いながら大事なことを考えられるようになることだ。野澤和弘「なんとなくは生きられない」p99

失っていくことが生きるということかはわからないけど、失って大事なことに気づくというのは何度となく繰り返してしまうことなのかもしれないな、とは思う。

 

ということで、ネットも開通したことですし、また、しょっちゅう更新していきたいと思いますので、また読みにきていただければと思います。

 

おやすみなさい。