病院の待合室に、以前から気になっていた吉野源三郎・羽賀翔一『君たちはどう生きるか』が置いてあって、診察までの間、かれこれ1時間ほど読んでいた。
小学生の少年と叔父さんとの対話で進む漫画で、まさしくどう生きるかという内容で、自宅に置いておきたい1冊だった。
そうこうしていると、名前が呼ばれ、看護師のおばちゃんに、「どうして禁煙外来を受診しようと思ったのですか?」と訊かれた。
「意思が弱いんで」と答えた私を見ながら、看護師のおばちゃんは、えっ?と、少し驚いた後に、笑った。
禁煙をして5年。再び、煙草を吸い始めて1年。そして、今回、再び禁煙をする。
前回の禁煙の時は、医師に、「無理にやめようと思わなくても、自然に吸いたい気持ちがなくなってきます」と言われたけれど、今回は、禁煙宣言書みたいなものに名前を書かされ、いつから、やめますか?と急かされているようで、ちょっとだけ引いた。ただ、煙草はやめられると思っている。薬の力で。
禁煙外来を受診した今日、紙煙草を吸っていた友達を思い出して、やめる前に紙煙草を吸っておこうかどうかで迷っている。