北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

ターキー

ボウリングに行った。そのボウリング場は、レーンの上に、投げている人のスコアが画面に映る。ふと、隣のレーンのスコアが目に入った。

 

3連続ストライクだった。3連続ストライクのことをターキーというんだ、と初めて知った。2連続ストライクがダブルなのに、なんで、3連続ストライクはトリプルではなく、ターキーというのだろう。

 

それからも、チラチラと隣のレーンのスコアを見ると、4連続ストライク、5連続ストライク、とストライクは継続中で、隣で投げている私も緊張し、邪魔をしてはならないと、邪魔をしてはならない、と細心の注意を払った。

 

隣の人は、「ヒロキ」と言った。画面にそう書いてあった。ヒロキは、身長180センチ近くある中肉中背の中年で、黒縁のメガネをかけていた。マイボールを2つ持っているようだったが、3つかもしれなかった。投球に入る動作は、プロ野球選手が打席に立つ一連の動作のように同じだった。ボールを持つ右手の手首を微妙に傾けているのが、ヒロキの特徴だった。

 

6連続ストライク、7連続ストライク。

 

ここまでストライクを続けて投げている人を見るのは初めてだった。

 

8投目で、ストライクは途絶えた。ゲーム終了時のスコアは243で、これまで出会って来た人で、ベストスコアだった。

 

ヒロキのストライクが途絶えた頃だろうか、ボウリングの神が隣の私に舞い降りた。ダブルを取った記憶もない私が、ダブルを取り、次、ストライクだったら、初ターキーだな、と思った。思いながら、投げたらストライクで、初ターキーだった。4連続ストライク、5連続ストライクと記録を更新し、スコアも190だった。ベストスコアだった。たぶん、私のストライクを見たヒロキも、ボウリングの神が隣にうつったと思ったかもしれない。

 

ターキーをネットで調べると、七面鳥のことらしい。3連続した人に七面鳥をプレゼントしていたことから、ターキーと呼ばれるようになったと書いてあった。七面鳥といえば、クリスマス。今日は、クリスマスイブ。なんだかんだで、クリスマスらしい記事になった。