どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

登山でいうところの2合目あたり

あいかわらず『読書の日記』を読んでいる。読んでいたら、ストーブのガード(銀色の網)を触った音が聞こえて振り返った。猫が触ったのだろう。ここのところ、ストーブのつきはじめに猫がとる行動。何を意味しているのだろうか。早く温かくなってとでも言いたいのだろうか。ともかく猫はストーブが好き。大好き。

 

私は再び、『読書の日記』を読んだ。今、230項。ふと振り返って、猫を見たら、ストーブから離れ、私に近づき、近づくといっても、ある程度の距離感を保ち、姿勢を正して座っていた、いや、あれは猫でいう立っているになるのか。心の中で、だるまさんが転んだか、と思った。

『読書の日記』を読みながら、本棚にある植本一子『かなわない』にもう一度、挑戦してみようと思った。私は、心の琴線にひかかった本をとりあえず買う。買ったはいいものの、そのまま本棚に並べている本もあれば、ちょっと読んで、まだ、読む時期じゃなかったと、本棚に戻す本もある。『かなわない』もそんな本。そんな本の何冊かが、今回の『読書の日記』を読んだことで、読みたい気持ちが再燃するなんておもしろい。

 

『読書の日記』は、タイトルのとおり、読書に関する記載が半分かそれ以上を占めているのだが、私は、読書以外の日常の記録にこそ、この本の魅力があるのではないかと思っている。

 

ライフをうまく積み上げられない。阿久津隆『読書の日々』

 

僕は自分ひとりを食べさせ養うだけでもギリギリなのに、と思うとなんか頭がくらくらしてくる。阿久津隆『読書の日々』

 

こんなマイナスのことがそのまま書かれているから、なおのこと私は引き込まれる。今日の締めくくりも『読書の日記』を読みながら、寝るとしよう。

 

読書の日記

読書の日記