子どもの頃、甲子園をテレビで観ながら、ピンチなのに、どうしてピッチャーは笑顔なんだろう、と思っていた。笑える場面ではないでしょって。
やっとその意味がわかった。笑顔を作ることによって、身体の力みが取れる。力みが取れることによって、いつもの力を発揮することができる。
一方で、表情から負けん気の強さが伝わってくる選手もいる。
今大会で言えば、済美の山口くん、大阪桐蔭の藤原くん、根尾くん。
どちらかというと、私はそんな選手の方が好きかもしれない。
大阪桐蔭と対戦した沖学園の監督が、大阪桐蔭の強さにほれぼれすると言っていたけど、私も、大阪桐蔭の強さにほれぼれしていることに気づく。その強さ、ここ数年では一番の高校ではないだろうか。大阪桐蔭史上最強と言われるのも頷ける。怪物級の選手がいるわけではないけど、チームとして強い。
大阪桐蔭を破る高校が出てくるのだろうかと思う一方、私が観戦に行く準決勝までは残って欲しいと思う。