どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

【高校野球】花咲徳栄を救ったのは1年生のバットだった。

1年生の春、18人のベンチ入りメンバーに選ばれた。18番だけど、背番号をもらったことが嬉しかった。ただ、試合に出るどころか、コーチャーズボックスにも立たない。ひたすら、声を出し、誰よりも素早く打者が打ったバットを片付ける。そんな雑用係。

 

私は、そんなことを思い出しながら、花咲徳栄の1年、井上くんを観ていた。

 

昨年、夏の覇者、花咲徳栄が追い詰められていた。

 

8回表3-4と鳴門にリードを許し、バッターボックスに立つのは1年の井上くん。2死1、2塁。緊張するだろうなあ、と思いながら固唾を飲んで見守った。

 

井上くんの打った打球は、ライトへ。逆転の2塁打。

 

強豪、花咲徳栄で1年生ながらレギュラーになっているくらいだから、私の1年生の頃とは比べものにならないよな、と思った。このまま勝ったら、3年生に褒められるだろう。

 

高校球児の成長曲線は凄まじい。実質、2年と数ヶ月しか経っていないのに、どんどん体はできあがり、どんどん野球はうまくなる。

 

この甲子園でニューヒーローが生まれるだろうか。