どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

夏休みを考えた偉大なひとは誰か!?

自宅の生い茂る雑草と青空を眺めていたら、ふと、夏休みを考えた人ってすごいな、と思った。歴史に名を残しても良さそうなものなのに、知れ渡っていない。誰なのだろうか。どういう経緯で、夏休みが必要だと考えたのだろうか。気になる。気になるけど、インターネットで検索するまででもないから検索はしない。

 

今の私が夏休みを取るとなると、仕事を辞め、人生の夏休みを取るしかないけれど、夏休みがなくても、大人になって良かったとは、時々、思う。この前も、そんなことを思った。それは、年の離れた友達ができること。年上の方に対して、友達と呼ぶには忍びないけど、しっくりくる表現が思い浮かばない。

 

先日も、ある70代女性の方を思い出したので、ぶらりと寄ることにした。その方は、自宅とは別に、陶芸をする工房兼別荘みたいなのを持っていて、私は、いつも、その別荘のような場所に行く。7月も何度か行ったんだけど、ずっと留守で、体調でも崩しているのではないかと思った。昨年も、この時期に体調を崩していたので。最近、ずっと暑いし。

 

「こんにちは」と建物の中に入ると、おじさん、おばさん2人がいた。いつものようにコーヒーを出してもらい、バナナの乾燥した懐かしいおやつを齧りながら、世間話をした。

 

おじさんが「おれは11人兄弟なんだ」と言った。「11人はすごいですね〜」と私が返すと、「昔は、そんなところばかりだった」とおじさんもおばさんも言う。私の祖父母も兄弟が多かったので、昔は大家族ばかりだとは知っていたけど、さすがに11人は多いよなあ、と思った。私は、おばさんの話の続きを訊いた。コーヒーを飲みながら。

 

「兄弟喧嘩したり、親と喧嘩をして心が育つのよ。今は、親も過保護すぎるし、子どもは、携帯電話やタブレットばかりして、人と関わらなすぎる。人と人が関わることが大事。私が、総理大臣になった暁には、そう言いたい」

 

3人で笑った。

 

おばさんの冗談は、いつも、考えないとピントこないけど、こんな切れっ、切れの冗談を飛ばせるなら、体調も良くなってきたんだな、と思いながら、私は、「またぶらっと遊びに来ます」と後にした。