日ハム対ソフトバンクをテレビでつけていたと思ったら、知らない間に、マツコの知らない世界が流れていた。
今日は、中華そばの特集だった。
そうなのよ。中華そばがうまいのよ、と頷きながら観た。
子どもの頃、一番、好きだったのは、正油ラーメン。
いや、今も、一番好きなのは正油ラーメンかもしれない。
実家のある町に、ドライブインがあって、その頃は、そんなにおいしいと思っていなかったんだけど、何年か前に、無性に食べたくなって、実家に帰った時に、食べに行った。
だけど、店主が変わったのか、全く味が変わっていて、それからというものの、あの時代の、あの正油ラーメンを、もう一度食べたいと思いながらも、出会うことができず、数年が経過し、諦めかけていた頃に、とうとう見つけた。
札幌駅に入っているラーメン屋。
ラーメンを運んでくれるおばちゃんは、どこにでもいそうな小柄なおばちゃんで、エプロンにプリントされている「豪快」という文字を眺めながら、啜るラーメンは、あの時代の、あの正油ラーメンだった。