北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

天職とは何か?

天職とは、どういったものだろうか?

 

その仕事が、自分の好きなことであり、やりがいを感じるということであろうか。

 

私は、社会人生活18年目。転職1回。

 

今の仕事が天職かと問われれば、天職ではないような気がする、と答える。

 

そもそも天職ってあるのだろうか?とさえ思う。

 

そういえば、20代の頃、友達が、今の仕事は天職だと言っていたのを思い出した。

 

なぜ、そう思うのか訊いた気がするが、何と言っていたかは忘れた。今も、その気持ちは変わっていないだろうか?

 

20代の頃は、天職につきたいと思っていた。いつしか、そう思っていたことも忘れていた。

 

久しぶりに思い出したのは、この本を読んだから。 

天職は寝て待て?新しい転職・就活・キャリア論? (光文社新書)

天職は寝て待て?新しい転職・就活・キャリア論? (光文社新書)

 

 

天職とは?

天職とは本来、自己を内省的に振り返ることで見出すものではなく、人生のある時に思いもかけぬ形で他者から与えられるものではないか。(「天職は寝て待て 新しい天職・就活・キャリア論」山口周)

 

自分が見つけるものではなく、与えられるもの。使命に近いだろうか。そう考えると、天職につきたい、天職につきたいと鼻息荒くすることもない。まさしく、天職は寝て待て。

 

この本には、そんな天職を、どのように自分の人生に呼び寄せるか、ということについて書かれている。

 

 

得意なことと好きなこと

就職活動で、まず考えたことは、得意なことと好きなこと。得意なことはよくわからなかったので、私は好きなことを考えた。好きなら、努力を努力と思わないから。

 

そして、たどり着いたのが、「野球」。

 

野球に関わる仕事は、何だろうかと考えた結果、高校野球の監督が、一番、いいとなったのだが、何せ、教員採用試験に合格しなければならない。

 

現役の時には落ち、まったく違う仕事を選んだ。

 

そうこうしていると、駒大苫小牧が、北海道で初となる甲子園優勝を果たし、私の熱はさめた。

 

 

この本でも、何が得意かを判断するのは、不可能だと言っている。

 

自分の得意領域についての理解と、その職業が求めるスキルやコンプテンシー(業務遂行能力の高い人物に共通する行動特性)についての理解が必要だと書いてある。

 

この本は、さらに好きなものもわからないと言っている。自分が好きなことと憧れていることを混同しているからと。

 

好きなことと憧れの区別は、なかなか難しいな、と本を読んで思った。

 

好きなことと、得意なことから仕事を選べないのなら、どう選ぶのだろう?

この本では、キャリア・アンカーとハプンスタンス・セオリーを紹介している。

 

キャリア・アンカーとは、個人が自らのキャリアを選択する際に、最も大切、あるいはどうしても犠牲にしたくない価値観や欲求のこと。一言で言えば、譲れないことを明らかにするということ。

キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)

キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)

 

 

 

大切なことは「いい偶然」を呼び寄せること

私は、現在、40歳なのだが、40年間を振り返ると、あの時がターニングポイントだったというポイントが、いくつかある。ターニングポイントには、いい偶然があった。

 

この本で、ハプンスタンス・セオリーというのが、紹介されていて、「いい偶然」は単に待っているだけでは起こらず、招き寄せるための日々の習慣が重要である、と指摘している。

 

その幸運は偶然ではないんです!

その幸運は偶然ではないんです!

 

いい偶然を呼び寄せる要件は、いくつかあるのだが、著者は、特に好奇心が大事だという。

 

自分の専門分野だけでなく、いろいろな分野に視野を広げ関心を持つことでキャリアの機会が増える。「種まき」のためには様々な人との出会い、仕事への取り組み、多様なテーマへの好奇心が必要であり、また「いい偶然」に反応するためには、未知のものに対するポジティブで新鮮な反応をする心性が求められるからです。(「天職は寝て待て 新しい天職・就活・キャリア論」山口周)

 

私のターニングポイントである「いい偶然」も、この好奇心だった気がする。好奇心に基づいて、行動を起こしたからこその「いい偶然」。

 

 

「世界三大幸福論」の共通点

この世界三大幸福論の共通点の話が、おもしろかった。

 

世界三大幸福論とは、ラッセルの「幸福論」、アランの「幸福論」、ヒルティの幸福論。

 

共通するのは、「仕事をせずに遊んで暮らすのは不幸」であって、幸福になるための大事な要件として「仕事をすることが大事」と指摘されています。(「天職は寝て待て 新しい天職・就活・キャリア論」山口周)

 

興味深い。

 

世の中に確固とした価値を提供している。誰かの役に立っている。必要とされているという実感が精神の健康を保つためには必要なのだ、ということです。(「天職は寝て待て 新しい天職・就活・キャリア論」山口周)

 

これ、この前、読んだ虹色のチョークに共通している。

 

虹色のチョーク

虹色のチョーク

 

 

物やお金をもらうことが人としての幸せではない。

人に愛されること

人に褒められること

人の役に立つこと

人から必要とされること

褒められること、役に立つこと、必要とされることは働くことで得られる。(「虹色のチョーク」小松成美

 

 

エモーショナル・サークル・カーブ

最後に、エモーショナル・サークル・カーブの話。

「周期変動する」ということですから、永遠に高揚感の続く仕事もないし、永遠に閉塞感の続く仕事もない。仕事というのはすべてこの二つの間をサイクリカルに動くものなのだ、とまずは認識しておくといい。(「天職は寝て待て 新しい天職・就活・キャリア論」山口周)

 

天職にも、良いサイクルと悪いサイクルがある。

 

そういえば、今の仕事が転職だと思うと言った友達も、仕事で、辛いことがたくさんあったのに、今の仕事が転職だと思うと言っていた。

 

私は、天職には、良いサイクルばかりというイメージを持っていたけど、どうも違うみたいだ、とエモーショナル・サークル・カーブの話を読んで思った。