どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

蝉の声、蛙の合唱。

ランニングコースの電信柱には、今年に入って、「熊出没注意」の張り紙が貼られている。

 

どうも最近、この界隈で熊が出没したらしく、ほぼ夜にランニングする私は、少しだけびびっている。

 

そんな熊も出没するかもしれない自然豊かなところに住んでいるんだけど、そこから車で10分か15分くらい行ったところに、千草屋という70代のおじさん、おばさんが営んでいる、営んでいるといっても、商売気は全くないのだけど、陶芸ができる場所があって、私は、たまあにコーヒーを飲みながらおじさん、おばさんと話をしたり、陶芸したりする。

 

今日も、ベランダの椅子に座り、おじさん、おばさんと「今日は、30度になるらしいですよ〜」だとか、「体が動くうちにいろんなところに行ったら良いよ」だとか、「55歳には仕事を辞めればよかった」だとか、「私、相撲が大好きなのよ」と、ほぼ、おじさん、おばさんの話を聞く。

 

おじさんとおばさんの自宅は、街にあって、この千草屋は、工房というのか、昼間にだけ過ごす別荘のような場所。

 

蝉の声を聴き、風を感じ、森を眺めながら、素敵な場所だなあといつものように思う。

 

「7月7日に、千草屋の集いがあるからおいでよ。お金はいらないから」とおばさんが言う。

 

毎年、これまで出会った人たちを招待して、バーベキューをしたり、演奏を聴いたり、キャンプファイヤーをしたり、五右衛門風呂に入るらしい。

 

「お金は払いますよ」と言うと、「じゃあ25,000円ね」と、おばさんは、にこにこしながら冗談を言う。毎回のこと。のんびり話を聞いていた私は、咄嗟に、頭をフル回転させ、冗談を冗談で返す。

 

知らない人ばかりのところに行くと、誰と、何を話して良いかわからないから、あんまり行きたくないんだけど、せっかく声をかけてくれたので、行ってみようかと思っている。