北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

うまくいかないのが当たり前の人生に、立ち向かう勇気をくれる1冊

仕事で、課題や提案なんかを、うまく説明できるようになりたいと思ってきたけど、うまく説明できるようにならず、もどかしさを感じている。

 

先日も、うまく説明できず、ついつい熱くなり、胃がキリキリした状態で自宅に帰って来て、久しぶりに食欲がなくなった。

 

何歳になっても変わらんなあと思いながら、こうなったら、うまく話せなくても、言いたいことを、言ってやろう、とも思った。

 

そういえば、私みたいに、うまく話せるようになりたい人たちが登場する本が、家にあったな、と思い、手に取った本が、しゃべれども、しゃべれども。

 

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)

 

 

いやあ、この本。すごい良い。夢中になって一気に読んだ。

 

本を読んだからといって、うまく話せるようにはならないが、うまく話せない私の背中を押してくれた。

 

自分が大事だと思っているものから逃げると、絶対に後悔する。(「しゃべれども、しゃべれども」佐藤多佳子

 

物語の展開の仕方が良いんだよね。しゃべれども、しゃべれどもに登場する人たちは、挫折を何度となく味わう。「そうだよね、人生、そんなうまくいかないよね」と本を読みながら、物語の展開に唸る。ただ、そこで終わってしまっては、読んで良かったとはならない。その挫折との向き合い方が絶妙。登場人物たちを応援したくなるし、私もがんばろうという気持ちにさせてくれる。

 

自信って、一体何なんだろうな。自分の能力が評価される、自分の人柄が愛される、自分の立場が誇れる。そういうことだが、それより、何より、肝心なのは、自分で自分を”良し”と納得することかもしれない。”良し”の度が過ぎると、ナルシシズムに陥り、”良し”が足りないとコンプレックスにさいなまれる。だが、そんなに適量に配合された人間がいるわけがなく、たいていはうぬぼれたり、いじけたり、ぎくしゃくとみっともなく日々を生きている。(「しゃべれども、しゃべれども」佐藤多佳子

 

一期一会。同じお茶会というのは決してない、どの会も生涯にただ一度限りだという心得。その年、季節、天候、顔ぶれ、それぞれの心模様、何もかもが違う。だからこそ、毎度毎度面倒な手順を踏んで同じことを繰り返し稽古する。ただ一度きりの、その場に臨むために・・・一期一会。ただ、ひたすら心をこめてしゃべるのみ。(「しゃべれども、しゃべれども」佐藤多佳子

この2つは、ここ近年、仕事を通して、私も同じことを考えていたので、共感した言葉。

 

そんなわけで、うまくいかないのが当たり前の人生に、立ち向かう勇気をくれるそんな1冊でした。

 

ぜひ。

 

そういえば、うまく話せるようになりたくてこの本を注文したわ。

「いまの説明、わかりやすいね! 」と言われるコツ

「いまの説明、わかりやすいね! 」と言われるコツ