北の凡

いろいろあるけれど、それでいい

人生を変えた運命の1冊

4月23日のプロフェッショナル仕事の流儀の放送を見終わった後、テレビで紹介されていた本を買った人は多いんだろうなあ。

 

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番組の中で、一万円選書に当選した一人、田中里彩さんという方が紹介していたイモータルの話が良かった。

 

1つの本を巡って、いろんな時代がつながっていくんですけれども、時も越えて、国境も越えて、人種も越えて、最後それが(読者である)私のところにたどり着くってすごいなと思って。それこそ乗り越えて何か残していくことは苦しい中でもできるし、そういう意味で私も励ましてもらえたなって思います。(田中里彩さん)

 

このインタビューを聞いた後、無性に読みたくなって、ここ数日、イモータルを読んでいた。人生を変えた運命の1冊と呼べる本があるのはすごい。私は好きな本はいくつもあるけれど、人生を変えたまでいえる本はない。

  

イモータル (中公文庫)

イモータル (中公文庫)

 

 

デリー、ベナレス、アーグラ、カルカッタ。作中に登場する、インドの地名は、私が大学時代に旅をした時に訪れた土地で、何か、この本に縁を感じるな、と読み進めた。

 

いいな、と思った言葉をメモ。

 

「無抵抗のまま、じっとしていることはないぞ」、「打って出ろ」、「人に頼るな。自分で考えろ」、「拒むことで自分を守っている。けれども拒まれた側は敏感に察知する」、「鏡に映った自分を見て驚いた。老けていた。いつの間にこんな顔になったのだろう。目尻に皺が入り、頬も痩けている。」、「もっと攻撃的になれ。暴力をふるえと言っているんじゃない。守ってばかりいないで攻めていけってことだ」、「野心はあっても成すすべき仕事が見つからずに焦っていた」、「争いごとほど愚かしいものはない。奪い合うなら譲ればいいし、争いが収まらないならその場から離れればいい」(「イモータル」萩耿介)