どんまい

いろいろあるけれど、それでいい

空の走者たち

朝7時。氷点下19℃。車庫の脇に積もった雪から屋根まで、よじ登り、屋根に降り積もった雪をおろす。6分の1を降ろしたところで一旦、休憩。思いのほか時間がかかる。

 

自宅に戻り部屋掃除。2月11日、友人の真之介が自宅に泊まりに来る予定。部屋掃除、読書をして1時間ほど経った頃に、除雪をしに、再び、外へ。

 

ダイヤモンドダストがきらきらと宙を舞う。冬が何十年も嫌いだったけれど、最近、少しずつ冬が好きになって来た。氷点下の清々しさだったり、冬にしか感じることのできない静寂だったり。

 

除雪を終え、再び部屋掃除と読書を繰り返す。読んでいるのは、増山実「空の走者たち」。

空の走者たち (ハルキ文庫)

空の走者たち (ハルキ文庫)

 

80ページを超えたあたりから、おもしろくなってくる。舞台は、福島県須賀川市。昔、須賀川市を通り過ぎたことがあるような気がするが、印象に残っていない。

 

この須賀川市は、円谷英二円谷幸吉の出身地。この物語にも登場する。円谷英二は、特撮の映画監督であり、あのゴジラウルトラマンを作った人であり、円谷幸吉は、マラソン選手で、東京オリンピックの銅メダリスト。

 

この本に、円谷英二の映画の魅力は、現実と虚構が溶け合うところと書いてあったけれど、この空と走者たちもまさしくそう。どこまでが現実でどこからが虚構かがわからない。前回作の勇者たちの伝言もそうだったんだけど、そこが、増山実さんの本の魅力でもある。

 

脱線するけど、円谷幸吉さんのことは、この本で知るんだけど、17歳からマラソンを始め、7年でオリンピック銅メダリストになるというのは勇気をもらえる。

 

14時になっても、まだインターネットの工事に来ない。インターネットでspace1-15の営業時間を確認する。18時。外に出るのも億劫になってきたので、今日は外に出ること自体、やめることにした。読書と昼寝をして過ごす。インターネットの工事に来たのは17時。その頃には、「空の走者たち」を読み終え、今日、届いた今村夏子「あひる」を読み始めた。