大学生の頃、牛タン屋でアルバイトをしていた。
アルバイトの最初の頃はひたすら皿洗い。たまあに米とぎ。
次の段階に進むと、盛り付けだったり、下準備を任される。
そして、最終的に焼き台の前に立つ。
つまり牛タンを焼くことになる。
炭焼き。花形。
数年の経験の後、私も焼き台の前に立つこととなる。
そんなある日、眼鏡が見辛くて、眼鏡屋に行くと、眼鏡の膜が剥がれていると言う。何か熱にあてませんでしたか、と。
牛タン屋の焼き台しかないな、と思った。
その月のバイト代は、ほぼレンズ交換に消えた。
2万円から3万円の間だったと思う。
何と、翌月も、眼鏡が見辛くなる。
またもや、膜。熱のせい。
バイト代は、レンズ交換に消える。
何のためにバイトをしているのか。
そんな大学生の頃の出来事を思い出した。
もう高温の前で仕事はすることがなくなったけど、数十年ぶりに眼鏡が見辛くなった。まさしく膜。
今は眼鏡もすごい安く買える時代。
ネットで色々調べて、一番安いであろうJINSへ。
JINSすごい。
何と、レンズの交換が5000円。
ブルーライトカットを追加しても10000円。
あの頃の、2ヶ月連続してレンズ交換したあの頃の、私に教えてあげたい。
今はJINSがあるよ、と。